2022年の半導体市場は2021年のコロナ禍からの経済回復による前年比25%増に続き、同11%増とプラス成長となり、過去最高となる6806億ドルを記録するとの予測をIC Insightsが発表した。
2022年の成長率は、前年比では鈍化すると予想されるが、主要な半導体製品カテゴリはいずれも2桁成長が期待できそうだという。
2021年のIC市場は前年比26%増、非IC(オプトエレクトロニクスデバイス、センサ・アクチュエータ、ディスクリート半導体:OSD)市場も同18%増で合計が同25%増となっている。2022年は、ICが同11%増の5651億ドルで過去最高を記録すると予想されるほか、非IC(OSD)市場も同11%増の1155億ドルで、こちらも過去最高を更新すると予測されている。
2022年の半導体出荷数量は1兆3000億個規模に
2021年は世界的な景気回復による最終機器メーカーからの需要の増加に半導体の供給が追い付かず、世界的な不足が生じる事態となった。そのため、2021年のIC出荷数量は前年比22%増、OSD出荷数量も同20%増と大きく伸ばした。
2022年も半導体が不足する可能性が指摘されており、IC、OSDともに出荷数量は同10%程度の伸びを見せると予測されるという。数量としては、ICが約4320億個、OSDが約8893億個で、合計すると1兆3000億個ほどとなるという。
なお、新型コロナが再び猛威を振るい、在宅時間が伸びることになれば、メタバース関連や消費者向けビジネスが予想を上回る成長を見せる可能性もあり、それに併せて半導体の出荷額、数量ともに今回の予想を上回る可能性もあるという。