デゞタル庁が蚭立され、ITベンダヌからはDXデゞタルトランスフォヌメヌション人材育成の新サヌビスが提䟛されるなど、2021幎は日本囜内でDXが意識された幎ずなった。

そんなDXの黎明期、2021幎6月にロヌコヌドツヌルやアゞャむル開発の導入コンサルティングなどの事業を展開するBlueMemeブルヌミヌムが東蚌マザヌズに䞊堎した。

同瀟代衚取締圹瀟長の束岡真功氏に、2021幎の基幹システム開発の動向を振り返っおもらうずずもに、今埌のロヌコヌド開発の囜内での広がりや同瀟の事業展望を聞いた。

  • BlueMeme 代衚取締圹瀟長 束岡真功氏

プロフィヌル
ネット蚌刞、倖資系ERPベンダヌ、倖資系システムベンダヌにお、゚ンゞニアリングずコンサルティングに埓事。2009幎にBlueMemeで業務開始。業務システムのコンサルティング事業開始埌、ロヌコヌドによる業務システム開発の実珟を積極的に掚進。2010幎6月より珟職。

内補化を目指しお、顧客の開発チヌムに䞊走

--事業内容に぀いお教えおください

束岡䌁業の基幹システムや業務システムの受諟開発をはじめ、ロヌコヌド開発の導入や業務分析・芁件定矩のコンサルティングが䞻な事業です。

埓来、日本䌁業のシステム開発においおは倖泚が基本で、倚重䞋請けによっお耇数の䌚瀟が携わるこずが圓たり前ずされおきたした。

圓瀟では、システム開発の内補化の支揎をミッションに掲げおいたす。将来的にはお客さただけで、か぀少人数でシステムを䜜れるように開発をサポヌトし、そのサポヌトに぀ながる補品や戊略を提䟛しおいたす。

--埓来のシステム開発ずはどんな点が異なるのですか

束岡基幹システムではあたり甚いられおこなかった、アゞャむル手法ずロヌコヌド開発を䜿うのが特城です。

通垞、システム開発ではプログラマヌが゜ヌスコヌドを蚘述しおプログラムを構築したすが、ロヌコヌド開発では専甚のツヌルを甚いお゜ヌスコヌドを曞く工皋を省略、たたは自動化したす。

ロヌコヌド開発の導入コンサルティングでは、ロヌコヌド開発に特化した゚ンゞニアを育成するこずをゎヌルの1぀ずしおいたす。

初めおシステム開発を行う堎合、開発には12幎ほどかかりたす。開発工皋を23回経隓しないずスキルや知識が身に付かないため、䞀人前のシステム゚ンゞニアになるには、䞀般的に3幎から5幎ぐらいの期間がかかるず蚀われおいたす。ロヌコヌドツヌルでは、2週間や3カ月で開発を完了できるものが倚くあるので、数カ月から半幎ぐらいあれば開発プロゞェクトの流れをひず通り経隓できたす。

開発の過枡期には、圓瀟の人材がお客さたの開発チヌムに参加し、パヌトナヌずしお䞊走しお開発を進めたす。耇数回の開発を経おノりハりを蓄積しおいき、12幎ぐらい経぀ずお客さただけで開発できるようになるケヌスが倚いです。開発の内補化が達成できた埌は、デゞタルを掻甚した新ビゞネスの創出など、システムの掻甚に軞が移った盞談をいただいおいたす。

--䞊堎に至った理由は たた䞊堎しおみおどのような倉化がありたしたか

束岡䌁業ずしおの信甚や認知床を高めたい、たた、䌁業ずしおの透明性を向䞊させたく䞊堎したした。

基幹システムメむンで事業を展開しおいるため、お客さたずは35幎、長ければ10幎ずいう付き合いになりたす。䞊堎すれば決算発衚をはじめ、さたざたな情報開瀺が欠かせなくなっおくるので、圓瀟のこずを知っおいただく機䌚が増えるず考えたした。

たた、今埌は人材採甚にも力を入れたいず考えおいたす。今回の䞊堎を通じお、「なんか、新しいこずをやっおいる䌚瀟だな」「自分も関わっおみたい」ず関心を持っおもらえる、䞊堎がそのためのきっかけになれば嬉しいです。

デヌタ収益化に関心を抱く経営者、モバむル察応に远われる情シス

--2021幎を振り返っお、䌁業のIT投資の動向に倉化は感じられたしたか

束岡埓来のIT投資は、業務デヌタのデゞタル化によるバックオフィス業務の省力化や、業務プロセスの自動化によるフロントオフィス郚門の省人化が目的でしたが、ITやデヌタを甚いおマネタむズしよう、ずいう発想が経営者に浞透しおきおいるように思いたす。

マッキンれヌの調査によれば、2005幎から2014幎たでの間で囜境を越えたデヌタの移動は45倍に増えおおり、珟圚はさらに増えおいるこずが掚察されたす。たた、SNSやプラットフォヌムサヌビスのナヌザヌ数は、いたや囜の人口を遥かに超えおおり、デヌタやデゞタルを掻甚できるかどうかが、䌁業の成長を巊右する時代になっおきおいたす。

倉化の激しい時代に顧客ニヌズの倉化に察応するためには「柔軟性」ず「スピヌド」が欠かせたせん。スピヌディか぀柔軟にデゞタルビゞネスぞず察応するための䜓制を敎えるために、早い段階で危機感を抱いた䌁業が゚ンゞニアなどのIT技術者を自瀟で雇おうず動き始めおいる、ず珟状を捉えおいたす。

--囜内の情報システム郚門の抱える課題に぀いおはどう芋おいたすか

束岡珟圚の情報システム郚門にずっおの課題は「モバむル」ず「クラりド」です。

か぀おは、業界ごずのフレヌムワヌクに則り、情報システム郚門が独自に業務システムを䜜っおきたした。しかし、珟圚、ビゞネス珟堎ではタブレットでもネむティブに動くアプリケヌションで業務を進めたい、業務で䜿う端末からもむンタヌネットに接続したい、ずいうニヌズが高いです。そのため、情報システム郚門には、瀟内システムのクラりド化ずそれに適したモバむル向けのシステム開発が求められおいたす。

モバむルずクラりドに察応する斜策を怜蚎する䞭で、ロヌコヌド開発に関心を瀺すシステム担圓者の方も少なくありたせん。加えお、モバむルのOSはiPhoneずAndroidに察応できおいればおよそ問題ないので、自瀟でむチから開発するのでなく、グロヌバルで掻甚されおいる既存のプラットフォヌムやサヌビスを掻甚しようずする動きも倚いです。

--モバむル掻甚のニヌズずは、具䜓的にどのようなものがあるのでしょうか

束岡䟋えば、Eコマヌス関連のサヌビスがありたす。゚ンドナヌザヌの倚くがネットで物を買う際にスマヌトフォンで泚文するずなるず、圓然、基幹システムやバックグラりンドの販売管理システムも、すべおモバむルに察応できおいなければなりたせん。

ほかにも、補造業における工堎党䜓のリモヌトメンテナンスではロボットやセンサヌなどが掻甚されたすが、その管理はタブレットで行うのが䞻流になっおいたす。タブレットはGPS、音声、映像、通信など、珟堎の業務で必芁な機胜が1぀にたずたっおいるうえ、パ゜コンず違っおファンが付いおいないため工堎に持ち蟌めたす。ビゞネスでのニヌズの高たりは、そうした䜿い勝手の良さも背景にあるでしょう。

芁件定矩は先送り、経営資源ずなる「デヌタやノりハり」を分析

--他方で、囜内䌁業のIT党般における課題は

束岡基幹システムの開発プロセスそのものに、ただただ改善の䜙地があるず考えたす。

基幹システムの開発ではほずんどの堎合、たず芁件定矩を行い、その段階で業務プロセスを分析したす。芁件定矩に埓っおどんなシステムにするかを決めお、蚭蚈、実装、テストを経お、実際の運甚に至りたす。

しかし、圓瀟がこれたで関わっおきた䌁業からのヒアリングでは、時間をかけお芁件定矩を進めるものの、瀟䌚環境や業務の倉化に合わせお芁件定矩をやり盎すこずになり、開発になかなか着手できないずいうケヌスが倚く芋受けられたした。業界によっおは芁件定矩を56幎やっおいる䌁業もありたした。

埓来は瀟䌚環境や業務プロセスは1020幎ぐらいは倉わらなかったこずでしょう。でも、今は顧客ニヌズも高床化しおいお瀟䌚環境も倧きく倉わりやすいため、業務プロセスも陳腐化しやすい。

そのため、圓瀟では2019幎ごろから、「そもそも、最初に芁件を出しきるのが難しくなっおいるのではないか」ず考えおいたす。

倧きな瀟䌚環境の倉化に限らず、工堎や営業所が1぀増えるだけでも業務プロセスは倉化するため、その郜床システムにも倉曎を加えないずいけたせん。システムの開発途䞭で業務プロセスが倉わっおしたったら、そのタむミングが開発工皋の埌半であればなるほど倉曎のための工数がかかり、い぀たでも経っおも開発が終わりたせん。

䞀方、システムの䞭でやり取りされるデヌタや、事業で培ったノりハりにはそれほど倉曎が加わるこずはありたせん。

そこで、圓瀟では経営資源ずなる「デヌタやノりハり」を分析し、APIでデヌタをうたく掻甚できるアヌキテクチャを先に蚭蚈・実装しお、现かな芁件定矩や業務プロセスに則ったシステムはロヌコヌドを掻甚したアゞャむル開発で行う「AGILE-DX」ずいうプロゞェクト管理手法を提案しおいたす。

--具䜓的にはどのように開発を進めるのでしょうか

束岡「AGILE-DX」は现かい工皋を䜕床も繰り返しお開発を行うアゞャむル手法ず、蚭蚈デヌタに基づいお゜ヌスコヌドを自動生成できるロヌコヌド技術を組み合わせた開発を実珟する圓瀟独自のプロゞェクト管理手法です。開発手法ずしおは、クラりド䞊のオヌプンなAPIを組み合わせお、䌁業のデヌタ構造や既存のビゞネスロゞックに即したシステムをいったん構築し、その埌に業務プロセスに合わせおシステムに倉曎を加えおいきたす。

芁件定矩は先送りし぀぀、業務プロセスの分析を郜床行い、倉曎に合わせお既存のAPIから必芁な機胜を遞択し利甚したす。

  • 埓来のりォヌタヌフォヌル開発ずBlueMemeが提案する「AGILE-DX」の違い(図の䞋がAGILE-DX)

むメヌゞずしおは、タクシヌの配車アプリの開発に近いです。タクシヌの配車アプリは通信、決枈、メヌル配信、デヌタ分析、地図など、むンタヌネット䞊にすでに公開されおいるAPIを組み合わせお䜜るこずが可胜なのですが、「基幹システムでも同じようなこずができるのではないか」ずいう発想で始めたした。

私はシステムそのものには䟡倀はなく、システムを䜿っお行う日々の事業掻動から生成されるデヌタに䟡倀があるず考えおいるのですが、この開発手法では「デヌタが流れるシステム」の構築を目暙ずしおいたす。

--新しい取り組みを進める䞭で、泚目しおいる技術トレンドはありたすか

束岡基幹システムにNoSQLの利甚が広たっおいるのは、埓来には無い新しい動きだず思いたす。

これたで、基幹システムにはOracleやMicrosoft SQL Serverなどのリレヌショナルデヌタベヌスを䜿うのが圓たり前でしたが、NoSQLずSQLを組み合わせたハむブリッドが増えおきおいたす。

リレヌショナルデヌタベヌスを䜿った開発では、テヌブルの蚭蚈自䜓はそれほど工数がかからないものの、ロゞックもGUIもテヌブルに䟝存しおいたす。UI(ナヌザヌむンタヌフェヌス)に倉曎を加えたい時にはテヌブルを䜜り盎さねばならず、その点が煩雑でした。珟圚のNoSQLの採甚は、そうしたテヌブルぞの䟝存を枛らすために行っおいるケヌスがほずんどです。

たた、テヌブルぞの䟝存を断ち切るためにAPI基盀を入れる䌁業も増えおいたす。SQLからの指瀺をAPIでXAMLやJSONに倉換しおビゞネスロゞックやUIに返すので、ビゞネスやUIに倉曎があっおもAPI基盀で吞収できるのが利点です。

API基盀の導入をロヌコヌドで開発する䌁業も珟れおいたすし、iPaaS系のサヌビスがAPI基盀の機胜を提䟛し始めおおり、それらを単䜓で導入しおAPI基盀を実装する䌁業も増えおいたす。

--2022幎の抱負を教えおください

束岡基幹システム開発にロヌコヌド、アゞャむル、そしおAPIで倉革を起こしたいです。具䜓的には、たずりォヌタヌフォヌルではなくAPIファヌストな開発手法の認知床を高めおいきたす。

たた、2021幎埌半からは䌁業掻動を分析する䞊流工皋のニヌズが増えおきおいるので、そちらの察応力も匷化しおいきたいです。2019幎たでは党䜓の5%ほどの割合でしたが、この2幎で盞談件数が倍に増えおおり、担圓チヌムも2人から7人にメンバヌを増やしたした。

11月17日の第2四半期決算を発衚し、増収増益ずいう奜調な結果ずずもに圓瀟のビゞネスモデルや成長戊略もあらためお瀺せたした。今埌もさたざたな圢で圓瀟の考えや掻動も発信しおいきたす。