米BostonGeneとNECは12月15日、米国以外の日本を含む主要なグローバル市場に向けて、コンピュータ解析に基づいてがんの分子特性の解析を行う「BostonGene Tumor Portrait Tests」を事業化する戦略的グローバル・パートナーシップ契約を締結したことを発表した。

米BostonGeneは生物医学ソフトウエアを用いた患者データ解析で、免疫療法と標的療法に焦点を当てたがん治療への総合的なアプローチの発見、特許取得および開発を行っている企業だ。NECは2019年4月に同社に出資し、これまで協業を拡大してきた。

米BostonGeneのコンピュータプラットフォームでは、腫瘍ゲノミクス、患者の免疫機構、および利用可能なすべての承認済・開発中の治療法の有効性との相関を見出すために、AIに基づく分子・免疫プロファイリングを行う。

BostonGene Tumor Portrait Testsは、ゲノムおよびトランスクリプトームを統合的に解析する臨床ソリューション。同ソリューションで、日々の臨床現場での精密医療を推進し、医師ががん患者に個別化治療の提供の支援を行う。日本においては、NECのヘルスケア・ライフサイエンス領域のネットワークを活用して、同ソリューションを国内の病院へ提供していく予定だ。