シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、アナログ、デジタル、ミクスドシグナルIC設計向けに、パワーインテグリティ(電源品質)解析ソリューション「mPower」を発表した。

同ソリューションは、トランジスタ数の制限なく評価が可能であり、アナログ/デジタルICの両方のエレクトロマイグレーション(EM)や電圧降下(IR)の解析に対応。これまでツールがなかった大規模のアナログIPブロックを対象としたEM/IR解析が可能な点が特徴だとしている。

あらゆる規模の2.5D/3D ICの実装に加えて、すべての2D設計規模のパワーインテグリティ解析を可能にし、既存の設計フローにも統合することができるとしている。

  • トランジスタ数の制限なく評価することができる

    トランジスタ数の制限なく評価することができるスケーラリビティも特徴だという(提供:シーメンス)

mPowerをアナログICの設計者が活用することで、これまでツール上ではできなかったEM/IR解析が可能となり、実行時間の全体的な改善などが見られたとしている。

また、アナログ以外にも、既存の設計フローに簡単に統合してワールドクラスのパワー解析機能を提供可能であり、大規模のデジタル設計であっても、解析が可能だとしている。

なお、同ソリューションはすでに販売を開始している。