サイバーエージェントは5月28日、同社のDX本部において小売や医療、行政を始めとする多様な領域のDX推進支援を目的に、デジタルとリアルを繋ぐというUI/UXデザイン専門組織である「DX Design室」を設立した。UI/UXデザインから実装、運用まで一貫して支援し、スマートデバイスを通したオンラインからオフラインのシームレスなユーザー体験の実現を目指す。
同社はこれまでも、データ整備およびグロースハックを支援するという「アプリ運用センター」やシステムのヘッドレス化を行うという「次世代ヘッドレス開発室」など専門組織の設立によりDX支援体制を強化しており、新たにスマートデバイスを起点としたUI/UXデザインから実装まで行う新組織を設立したとしている。
同組織では、同社が提供するABEMAなどのメディアサービスやゲームアプリのデザイン・開発ナレッジを生かし、企業のスマートフォンアプリやWebサイトを始め、その先のリアルな場での利用や体験を見据えたUI/UXデザインの設計・提案から実装、運用まで一貫して支援するとのこと。
例えば、小売店舗での会員証やクーポンの提示、ビーコンやデジタルサイネージと連動したリアルタイムな情報発信など、スマートデバイスを通した新しい体験価値を提供することで、利便性向上およびロイヤルカスタマー醸成を図るとのことだ。