Microsoftは5月18日(米国時間)、Windows 10の最新バージョンとなる「Windows 10 May 2021 Update」(バージョン21H1)をリリースした。Betanewsが、「Here are all the features Microsoft removed or deprecated in Windows 10 May 2021 Update (21H1)」において、このアップデートで削除または非推奨にされた機能についてまとめている。
削除された機能のうち、最も影響の大きなものとしてはレガシーバージョンのMicrosoft Edgeが挙げられる。現行バージョンのEdgeはGoogleによるChromiumをベースに開発されているものであり、それ以前の実装のものは「レガシバージョン」とされて2021年3月9日をもってサポートが終了している。
そのほか、XDDM(Windows 2000 Display Driver Model)ベースのリモートディスプレイドライバも削除された。XDDMはWindows 2000から使われているディスプレイドライバモデルだが、Windows Vista以降ではより新しいWDDM(Windows Display Driver Model)が主流となっている。
非推奨になった機能としては、壁紙やスライドショーなどに関する個人設定のローミングと、WMIC(Windows Management Instrumentation Commandline)ツールがある。個人設定のローミング機能はすでに開発が行われておらず、将来的に削除される可能性があるという。また、WMICツールはすでにWindows PowerShell for WMIに置き換えられている。
バージョン21H1へのアップデートはWindows Update経由で行うことができる。このアップデートで基本的な後方互換性は維持されているが、上記に挙げられている機能を利用している場合は少し注意が必要となる。