日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2月18日、オンラインで事業戦略説明会を開催し、同社のサミュエル・ヴィーカリ社長がTexas Instruments(TI)ならびに日本TIの事業概況、ならびに日本でのオンライン販売の強化に向けた取り組みの説明を行った。

オンライン購入サイトが日本円での支払いに対応

2020年のTIの売り上げを産業分野別に見ると、産業分野が37%、パーソナルエレクトロニクスが27%、そして自動車が20%と日本企業が強い分野の比率が大きく、日本を重要な地域の1つと同社では位置付けている。また、200mmウェハ対応ながら美浦工場ならびに会津工場という2つの製造拠点も有しているほか、九州にパッケージ開発拠点「日出パッケージ・センター」も設置するなど、製造の面でも重要な地域だとする。

また、同社製品については販売特約店からの購入以外に同社の営業から購入するほか、同社Webサイトからも購入が可能だが、そのWebサイトからの購入について今回、新たに日本語での注文、ならびに日本円での支払い(JCBならびにVisaでの支払いを含む)に対応したとする。「日本円での購入により、通関手続きが不要となり、製品を簡易に入手することが可能となる。おそらく海外の半導体メーカーで、こういう対応をしたのは初めてだろう」とヴィーカリ社長は胸を張る。

さらに、量産顧客に向けた注文オプションとして、カット済みテープ、全量リール、カスタム数量リールといったものを提供したほか、「まとめてカートに追加」ツール・オプションを活用することで最大30製品の一括注文にも対応したとする。

なお、こうした取り組みを行った背景には、TI全体で各国・地域の顧客へのアプローチを強化するという戦略があるという。また、ヴィーカリ氏は、今後もより自社製品を簡単かつ便利に購入してもらえるようにオンライン購入に関する機能強化を図っていくとしており、これにより日本での存在感をこれまで以上に増していきたいとしている。

  • 日本TI

    今回の発表の概要 (資料提供:日本TI)