NECは12月22日、企業のICTインフラ運用の負担を軽減し、IT 部門の業務効率化を支援するサービス群「NEC ICT Management Service and Technology」の販売を同日より開始すると発表した。
NEC ICT Management Service and Technology は、サーバなどの機器の稼働管理やPCへのセキュリティパッチの適用などの運用業務の工数削減のためのサービスや、業務サーバを運用・保守サービス込みでサブスクリプション型で利用できるサービス。NECがデータセンター上に用意するサービス提供基盤と、顧客のオンプレミス環境に設置するエッジサーバを連携させることで、サービスを提供する。
今回、新サービスの第1弾として以下4種類のメニューを用意し、2021年1月より順次提供を開始する。
1.ICT 機器監視通報サービス
顧客のサーバやネットワーク機器などのICT機器をNECがリモート監視し、故障発生時に自動通報する。マルチベンダのハードウェア監視が可能で、原因調査支援などを行う故障発生時から復旧までの工数をサービス未導入の場合と比較して約50%削減(NEC調べ)するとしている。基本料金(税別)は28,850円/月(IPアドレス1件の監視含む)で、監視対象のIPアドレスを1件追加するごとに850円/月(税別)を加算。提供開始時期は2021年3月。
2. サーバリソースサービス
「ICT 機器監視通報サービス」を利用するには、拠点ごとにエッジサーバを設置する必要があるが、そのサーバをサブスクリプション型で提供する。顧客のオンプレミス環境に設置し、その運用・保守はNECが行う。将来的には、自前のサーバを利用できるようにすることも検討するという。
料金(税別)は、タワー型(8GBメモリ)が28,000円/月、タワー型(16GBメモリ)が44,000円/月。提供開始時期は2021年3月。
3. Windows 10 パッチ管理サービス
セキュリティパッチ管理サーバ(Windows Server Update Services :WSUS)のオンプレミス環境への導入・運用・保守をサービスとして提供する。提供価格(税別)は、45,900円/月で、提供開始時期は2021年1月。
4.PC 月額利用サービス
モバイルノート PCを顧客にサブスクリプション型で提供する。モバイルノート PC1台あたり5,800円/月(税別)で、提供開始時期は2021年1月。
NECは、サービスメニューを拡充していくことで、今後3年間の累計で20億円の売り上げを目指していく。