アニメ「機動戦士ガンダム」の40周年プロジェクトとして、横浜・山下埠頭の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」がいよいよ12月19日よりオープンする。その前日となる12月18日、関係者を集めたオープニングセレモニーが開催された。

『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』オープニングセレモニーの様子

『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』オープニングセレモニーの様子

主催者代表として登壇したバンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長でガンダムGLOBAL CHALLENGE代表理事でもある宮河恭夫氏は、この企画の根幹にあるのがガンダム30周年の際の東京・お台場での実物大ガンダムの展示にあることに触れ、40周年では動かしてみよう、ということとなり、ガンダムGLOBAL CHALLENGEがスタート。多くの世代の人と議論して語り合いながら、動くガンダムを作ってきたとし、ここを出発点に、多くの次世代の人とともに、次のガンダムに向けた技術を語っていきたいと、これからの未来を見据えた。

また、「ひとえに富野由悠季氏をはじめとするクリエイターたちが生み出してくれた機動戦士ガンダムという存在があってこそ、そしてファンがそれを支えてくれた結果、横浜にガンダムが立てるようになった。この動く実物大ガンダムが踏み出す一歩が、次の技術への一歩、そして明るい未来への一歩になれば」とガンダムが切り開く未来に向けた展望も語った。

  • RX-78F00
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同セレモニーには林文子 横浜市長も登壇。「ガンダムの新たな歴史が横浜から始まる」と宣言。一人のガンダムファンとしての発言を交えつつ、「この挑戦は子供から大人まで、コロナ禍にある世界中の人の心を明るくし、勇気づけてくれると思っている」と、ガンダムを希望の象徴と据え、山下ふ頭という横浜らしい港の景観をバックに、動くガンダムの迫力を体験してもらいたいと来場に向けたアピールをした。

  • RX-78F00
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さらに機動戦士とガンダムの富野由悠季 総監督も登壇。冒頭、「お子様方にはごめんなさい」といきなり謝罪から入った富野氏。これは2本足で歩くガンダムを作れなかったことへのお詫びとしたが、「今回、制作して展示させていただいた1/1ガンダムは、今まで以上に人の形が素晴らしいことを教えてくれた。この大きさの人型とおもちゃカラーというものがどれほど素晴らしいかを見せてくれているからです。この大きさの人の形が動いたときの優しさというのはいったい何なのでしょうか。皆さんは、ことにお子様方は新幹線や新しく作られた車、遊園地の乗り物、で知っているはずです。動いても優しい、しかもガンダムはこの大きさで、おもちゃカラーで動いたからこそ、この動きが優しくて、気持ちがいいということを教えてくれたのです。そんなことは、このように作ってもらわなければわからなかったというのが、我々大人の立場でした。そういう意味では、今回、そのようなことを勉強させていただけた、ということを本当にうれしく思っています。見て行ってください。ガンダムは優しかったんです」と独特の言い回しで、うれしさを表現。加えて、ガンダム40周年プロジェクトテーマ曲「THE BEYOND」をポーズを取った「RX-78F00」をバックに披露したLUNA SEAのRYUICHI氏とSUGIZO氏と富野氏の3人によるトークタイムでは、「本気になって作る人が居るとは思ってなかったので、本当に頑張ってくださった方々、ありがとうございます。本当、ご苦労様でした」と製作に関わったスタッフたちの労をねぎらった。

それを受けたRYUICHI氏も、「まさか地球上に、本当に大好きなガンダムが降り立つとは」と喜びを表現。SUGIZO氏も「基本的にジオン公国民なので、できればガンダムよりもザクを、と思ってましたが、問答無用でガンダムに涙してしまいました。この力、問答無用に誰でも感動してしまう、根源的な強さがあって、ジオンから連邦に乗り換えようかと思った」と、その凄さを表現。それを受けた富野氏が、「乗り換える必要はない。次はやっぱりザクをやりたい」と、50周年に向けたプランをぶち上げる一幕もあった。

  • RX-78F00
  • RX-78F00

「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は動く実物大のガンダムが格納されている「GUNDAM-DOCK」に加え、動くガンダムの仕組みなどを学べる「GUNDAM-LAB」、ガンダムを眺めながら飲食ができる「GUNDAM Cafe YOKOHAMA Satellite」などが設置されている複合施設。それらの詳細は、自身も一日、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAを満喫した様子を書いてくれた大塚実氏のレポートを参照していただきたいが、実際に、時間ごとに変化するガンダムを眺めるだけでも楽しいので、ガンダムファンは開催期間には余裕があるので、どこかのタイミングで見に行くと良いだろう。

参考:横浜の「実物大の動くガンダム」を1日中楽しんでみた！

なお、開催概要は以下の通りとなっている。

・会期:2020年12月19日～2022年3月31日
・営業時間:10:00～21:00(20:00最終入場。時期によって営業時間が変更される場合あり)
・入場料金:大人(13歳以上)1650円、小人(7～12歳)1100円(6歳以下は大人1名につき3名まで無料。年齢は入場日時点の年齢)
・GUNDAM-DOCKTOWER観覧料金:大人/小人3300円(観覧は入れ替え制。観覧にはGUNDAM FACTORY YOKOHAMA入場チケットの購入も必要)

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