Microchip Technologyは独自の低消費電力技術「XLP(eXtreme Low Power)」を採用したPICマイクロコントローラ(MCU)の新ファミリ「PIC24F GUファミリ」および「PIC24F GLファミリ」を発売した。

2ファミリともに、消費電力を低減するためCPUから独立した14種類のCIP(コアから独立した周辺モジュール)を備えている。例えば、その中の1つである自律型アニメーション機能付きセグメントLCDドライバを使うと、点滅などの単純なアニメーションルーチンの大部分をCPUの介入なしに実行することができるようになるとするほか、Doze/アイドル/スリープモードでもアニメーションを実行可能であるため、消費電力を低減できるという。

さらに、グラフィカル プログラミング環境であるMPLAB Code Configurator (MCC)を使用することで、ピンとセグメントの割り当て作業を容易化でき、ディスプレイインタフェース設計の迅速化が可能になるとする。

さらに、In-Circuit Serial Programming(ICSP)が備える書き込み禁止機能を使うことで、外部プログラマ/デバッガからフラッシュへの書き込みを防ぐ事ができるため、フラッシュをOTP(One Time Programmable)として設定することができるほか、CryptoAuthenticationデバイスをコンパニオンチップとして使うことで、セキュアなOTA(Over-the-Air)アップデートやクラウドサービスの事前プロビジョニング(秘密情報の書き込み)の実施も可能なため、セキュリティをさらに強化できるとしている。

なお、LCDモジュール内蔵のPIC24F GL3ファミリおよび、LCDおよびUSBモジュール内蔵のPIC24F GU4/GL4ファミリはすでに販売が開始されており、併せて開発ボードや汎用プラグインモジュールの提供も開始されている。

  •  PIC24F MCU

    PIC24F GU3およびPIC24F GL3ファミリのパッケージイメージ