RISC-V IPプロバイダである米SiFiveは、SK Hynixが率いるシリーズE 資金調達ラウンドから総額6100万ドルの資金を調達したことを発表した。
シリーズEの出資者はSK Hynixのほか、サウジアラビア王国の国有石油会社であるSaudi ARAMCO傘下のベンチャーキャピタルProsperity 7 Ventures、ならびにSiFiveの既存投資家であるWestern Digital Capital、Qualcomm Ventures、Intel Capital、Sutter Hill Ventures、Osage University Partners、Spark Capitalが追加投資を行ったとしている。今回の資金調達により、SiFiveは2015年に設立されて以来、シリーズA~Eラウンドを通して総額1億8500万ドルの資金を調達したこととなる。
SK Hynixの成長戦略担当副社長であるYoujong Kang氏は、「AIを活用したビジネスインテリジェンスとデータ処理の成長が続くにつれ、データセンターのストレージとメモリに対する需要が世界的に高まっている。SiFiveは、データセンター、エンタープライズ、ストレージ、およびワークロードに重点を置いたプロセッサIPのネットワーキングから生まれる機会とともに成長することは間違いない」と述べている。
SiFiveにとって最大のライバルは、半導体IP最大手のArmだが、同社の親会社であるソフトバンクグループはArmの売却を検討しており、NVIDIAなどと交渉中だと言われている。そのため売却先によっては、Armの中立性が損なわれる可能性があるため、多くの潜在的顧客がRISC-V陣営に関心を寄せ始めており、Armの先行きが不透明な中、RISC-Vの普及が加速するのではないかとの見方も出始めている。