NTTデータは8月3日、東京都千代田区大手町の新大手町ビルに、金融領域としてのラボである「SPLAB(スプラボ)」を新たに開設した。新ラボは、現代社会を支えるインフラである金融領域の変革こそが社会全体の創造性を飛躍的に向上させるという思いの下で、保険・証券・銀行など金融領域全体のユーザー企業との横断的な活動を通じ、新しいサービスの創発と支援を行うとのこと。社会課題や社会構造の変化までを掘り下げながら、課題の解決策の立案からサービス化に取り組むとしている。

また、コロナ禍(COVID-19)に伴う金融領域のニューノーマルの発信や、ビジネス創発に必要な形でのリアルとオンラインのハイブリッド環境の構築も行うという。

  • ラボ活動のイメージ

同ラボでは、同社の金融システム基盤など金融領域への親和性が高い技術をはじめ、新規ビジネス創発プログラムである「DCAP」や地域創生活動などで得たノウハウを使用していくとしている。

また、現代社会における課題や生活者のリサーチを行い、真に解決すべき問題を把握するという。

これらの問題を生じさせている社会背景や定性的な要因を踏まえ、対処療法ではない面としての解決策を生み出し、その実現とビジネス化を目指す。

さらに、これらの課題解決を、特に新規事業立ち上げや事業変革を目指すユーザー企業と共に模索していくとのこと。

解決手段として、同社サービスの利用やスタートアップ企業とのオープンイノベーションなどにより、新たなサービスの創発を目指すという。

  • SPLABの事業創発活動プロセスのイメージ

加えて、同社の金融領域のデザイン人材を集結し、デザインケイパビリティーを強化するとしている。

また、ニューノーマルなラボとして、リアルとオンラインのハイブリッドであるからこそ質の高い事業創発活動が実現する環境を提供するとのことだ。