Google Chromeチームは3月18日(米国時間)、「Chromium Blog: Upcoming Chrome releases」において、Google Chromeの次のバージョンとなるChrome 81のリリースを一時的に停止すると伝えた。Googleは停止の理由を「Due to adjusted work schedules at this time (現時点で調整されたスケジュールに従って)」と説明しているが、なぜスケジュールの変更が入ったかについては言及されていない。永続的な停止ではないと見られるが、どの段階でリリースを行うのかといった日程は発表されていない。
Microsoftは3月20日(米国時間)、「Update on Stable channel releases for Microsoft Edge - Microsoft Edge Blog」において、Chromiumベースで開発された新しいMicrosoft Edgeの安定版へのアップデートを見送ると伝えた。その理由について、Microsoftは「In light of current global circumstances(現在の世界情勢を鑑み)」と説明しており、明言はしていないものの、新型コロナウイルスによる影響と見られる。
Microsoftは、「We are making this change to be consistent with the Chromium project, which recently announced(Chromiumプロジェクトの最近のアナウンスと一致するようにこの変更を行っている)」とも説明しており、Chromeチームが発表したChrome 81のリリース停止を受けたものであることも示唆している。
企業では、新型コロナウィルスの影響で業務スタイルをテレワークへシフトする動きが続いている。テレワークの増加が原因になっているのか、ビデオ会議を提供するサービスにも一時的に問題が発生するなどの影響が観測されている。