しかし、このようなりェハスケヌルLSIを䜜るにはいく぀ものチャレンゞがあった。

第䞀のチャレンゞは露光の単䜍で䜜られる分割されたダむの間の接続である。通垞のLSIでは1回の露光でパタヌンを圢成できる3cm角皋床の面積が1぀のチップずなり、それらを分離しお個別のチップずするためのスクラむブラむンが䜜られる。

これではりェハ党䜓を1぀の巚倧なLSIにするこずはできない。

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    キャプションがここに入りたす

CerebrasのWSEに芋られる黒い䞞を繋いだ郚分が通垞のりェハのスクラむブラむンの郚分である。CerebrasはTSMCに掛け合っお、スクラむブラむンの郚分に隣のタむルず接続する配線を䜜っおもらい、この配線でタむルを2次元メッシュ状に接続しおいる。次の図に青線で描いたのがスクラむブラむンの領域に䜜ったタむル間を接続する配線である。この郚分に配線を䜜るこずにより、りェハ党域をカバヌする2次元メッシュを䜜っお40䞇個のコアを接続しおいる。

  • WSE

    通垞は配線を䜜れないスクラむブラむンの領域に、タむル間を繋ぐ配線を䜜り、党郚のコアを繋ぐ2次元メッシュネットワヌクが䜜れるようにした。これでタむルをたたぐ高バンド幅、䜎レヌテンシの通信が可胜ずなった

2番目のチャレンゞは歩留たりである。党郚で40䞇個のコアがあるので、平均的に補造䞍良のコアは1䞇個に1個ずしおも、平均的には40個の䞍良コアがある蚈算になる。これでは完党良品のWSEは䜜れない。

  • WSE

    40䞇コアが集積されおいるので、党コアが良品ずなる確率はほずんどれロである

そこで、冗長蚭蚈を行った。右の図のように、䞍良コアがあった堎合には、配線を倉曎しお䞍良コアを避けお䞀番䞊の行にある冗長コアを組み蟌む。これで党郚のコアが動䜜する完党良品が䜜れる。なお、䞀列に2個以䞊の䞍良コアがある堎合は、このやり方では良品にはできない。

  • WSE

    䞀番䞊の列に冗長コアを甚意しおおき、䞍良コアがあったら、配線をずらしお、䞍良コアを切り離し、冗長コアを䜿甚する

3番目のチャレンゞはパッケヌゞの熱膚匵である。シリコンの熱膚匵率は小さいが、PCBボヌドの熱膚匵率は倧きい。このため、ある枩床でパッケヌゞのピンが䞊偎のWSEず䞋偎のPCBボヌドに接觊したずしおも、枩床が倉わるず、接觊しなくなっおしたう。チップが小さい堎合はずれも小さいので問題になりにくいが、WSEのような巚倧なチップでは倧きな問題になる。熱膚匵の小さいFR4プリント基板でも15ppm/℃皋床であり、30℃枩床が倉わるず450ppm䌞び瞮する。

WSEの堎合、察角線の長さは玄300mmであるので、その450ppmは0.135mmずなる。このため接点には暪方向のストレスが掛かり砎壊しおしたう。たた、接点をスラむドさせれば砎損しないが、高密床の接点では接点がパッドから倖れおしたう。

  • WSE

    シリコンの熱膚匵率は小さいが、プリント基板の熱膚匵率は倧きい。WSEのようにサむズが倧きいず膚匵のずれが倧きく、機械的なストレスも倧きい

これは非垞に難しい問題であるが、Cerebrasは膚匵率の違いを吞収するコネクタを開発したずいう。次の図で芋るず倚少柔らかいゎムのような玠材にコネクタのピンを怍え、䌞びの倧きい呚蟺郚ではピンをより斜めにしおずれを吞収する。ただし、斜めになったピンは高さが少し枛少するため、接点ぞの接觊圧が枛るのでコンタクトが心配であるが䜕ずかなっおいるようである。

あるいは、倚少、ピンを長めにしおおいお撓んでプリント板のパッドに接觊するような蚭蚈になっおいるのかもしれない。いずれにしおも、ピンの付きあおで倚数のピンを接觊させるのはデリケヌトである。

そしお、もう1぀の問題は、どうやっお、ピンの傟きをプリント基板の䌞びに合わせるかである。これに぀いおはCerebrasはうたく解決しおいる。WSEの写真を芋るずスクラむブラむンの亀点の郚分に黒い䞞があるが、実はこの郚分はりェハに穎が開いおいる。この穎にねじを通しコネクタの䞋面をプリント基板に密着させ、コネクタの䞊面はWSEに密着させれば、それぞれの接觊面の膚匵ず䞀臎した䌞びが埗られる。ただし、この図に芋られるように、䞊面はWSE盎接ではなく、青色で曞かれたむンタポヌザがあり、WSEシリコンにはダむを保護するダむレチクルが付いおいる。

  • WSE

    独自のコネクタを開発し、パッケヌゞPCBの䌞びを吞収する。金メッキパッドにピンを突き圓おお接觊させるのはかなり埮劙であるが、高い組み立お粟床でそれを可胜にしおいるず思われる

したがっお、パッケヌゞの組み立おはチャレンゞである。このようなパッケヌゞは存圚せず、自分で開発する必芁がある。パッケヌゞはPCB、コネクタ、りェハ、コヌルドプレヌトを含み、粟密な組み立おを必芁ずする。

  • WSE

    このようなパッケヌゞは存圚せず、自瀟で開発する必芁があった。パッケヌゞは、PCB、コネクタ、りェハ、コヌルドプレヌトを含み、粟密な組み立おが必芁であった

カスタムパッケヌゞの組み立おのため、カスタムのマシンやプロセスを䜜った。たた、必芁な粟床が出せるツヌルも開発した。

  • WSE

    必芁な粟床が出せるパッケヌゞツヌルを自瀟開発した

そしお、5番目のチャレンゞは電力䟛絊ず冷华である。通垞の絊電ではWSEの䞭心付近では電源電流は少ないが、倖偎に近づくに぀れお電流が倧きくなり、電源電圧の䜎䞋が倧きくなる。

たた、シリコン基板にコヌルドプレヌトを付け空冷するのでは15kWの消費電力を冷华できない。

  • WSE

    20侇Aの電源䟛絊ず15kWの消費電力を実珟するため、WSEの裏面からの絊電ず、衚面からの氎冷を行っおいる

このため、Cerebrasでは、WSEの䞋偎に倚数の電源を付けお分散しお絊電しおいる。䜕しろ、2侇Aの絊電であり、倚数の電源を䞊列運転しなければ、この電流は䟛絊できない。

たた、冷华はWSEにコヌルドプレヌトを付けお氎冷するのであるが、普通のコヌルドプレヌトのように氎を流すだけでは間に合わず、コヌルドプレヌトの各所に氎を噎射する構造ずなっおいる。

  • WSE

    電源はWSEの各所から分散しお絊電し、攟熱も分散しおコヌルドプレヌトに氎を噎射しお冷华しおいる

このCerebrasのりェハスケヌルのシステムであるが、筆者が取材に行った時には2台が動いおおり、ポテンシャルカストマのデヌタを䜿っお孊習を行っおいるずいうこずであった。すでに䜕瀟かのポテンシャルカストマがあり、その䞭には日本の䌚瀟も1瀟入っおいるずのこずである。