マンガアプリ「マンガワン」を提供する小学館、同じく「少年ジャンプ+」を提供する集英社の両社とインターネット広告技術の開発を行うFringe81は、マンガアプリへの広告出稿、データ運用を一元管理できる共同広告プラットフォーム「MangaAdPlatform(略称 MAP)」の提供を8月から行う。
ポケットに仕舞えるスマホの中で、いつでも気軽に楽しみや好奇心を与えてくれるマンガアプリ。今年に入りさらなる増加が認められ、広告的な潜在的価値が高まりつつある一方、個別の掲載基準やフォーマット、広告表現などの独自性のためクライアント要望に十分に応えられていないという課題があった。3社はこれらの課題を解決するため複数のマンガアプリにおいて、広告掲載から運用まで一元管理できる共同プラットフォーム「MangaAdPlatform(略称 MAP)」を展開する。
共同プラットフォーム「MAP」では、CPC(Cost Per Click)入札による独自の運用型広告でサービスを提供。サービスの大きな特長は、なんといっても小学館、集英社を代表とする良質な人気のマンガアプリに広告を掲載できる点。「マンガワン」と「少年ジャンプ+」は合算でダウンロード数2850万を誇る人気アプリとなっており、多くのユーザーにリーチできる。アドフォーマットには、マンガのコマ割りをイメージした広告とコンテンツが一体となったマンガ風デザインを採用、今後、順次新しいフォーマットを展開していく予定で、独自データによるターゲティングにも対応。アプリ内で得られた登録データや行動データを元に、機械学習で性別、年齢、年代などによるターゲティングを行える。
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マンガ風、コンテンツセット型とマンガならではの広告の配置(Fringe81資料より)
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アプリ内でのターゲティング配信の概要(Fringe81資料より)
今後、利用できるマンガアプリは、随時追加される予定で参画する出版社の強みを活かしたアプリでの企画、プラットフォームでの広告配信結果を元にした広告主との相性のよいマンガ作品とのマッチング等、マーケティング領域での活用も視野に入れている。
3社は、「良質なユーザーに対してマンガ好きをフックにしたアプローチを可能にすることにより、マンガアプリ、ひいては日本の誇るマンガ文化の活性化を支えながら、マンガアプリの持つ資産を活用したマーケティング活動の支援を行うことで、広告主企業の成長にも寄与してまいります。」と日本を代表する文化であるマンガを支えるプラットフォームにしていくことを述べている。
