Dropbox Japanは5月27日、必要な時に必要なコンテンツを見つけられるコンテンツのおすすめ機能「コンテンツ提案機能」の提供開始を発表した。新機能はdropbox.com でアカウントにログインすると、画面上に「あなたへのおすすめ」という新しいセクションが表示されるようになり、アカウントのアクティビティや共有相手を学習することで、ユーザーが探しているものを推測して、ファイルやフォルダの一覧を表示する。

  • 「コンテンツ提案機能」の画面

    「コンテンツ提案機能」の画面

これにより、フォルダ階層を掘り下げなくても、あるいは検索結果を1つずつ確認しなくても、すぐに仕事に取りかかることができ、Dropboxのウェブサイトで作業対象のファイルがトップページに用意される。

新機能は、必要なコンテンツ(今すぐ必要としている可能性が高いファイルやフォルダ)を可能な限り手間をかけずに見つけられるようにすることを目指し、同社が注力している人工知能技術推進プロジェクト、DBXi (Dropbox intelligence initiative)の一環としてが開発を続けてきた独自の人工知能(AI)技術を活用している。

同社の人工知能プラットフォームは、時間の経過とともに予測精度を高めることができるため、ユーザーがDropboxを使い込むほど、適切な候補が表示されるようになるという。

また、新機能は設計の初期段階からプライバシーを念頭に置いて開発されており、おすすめとして表示されるのは、自分で所有しているか、他のユーザーから共有されている、「自分にアクセス権があるコンテンツ」のみとなる。

自分のコンテンツは、共有した場合にのみ相手におすすめとして表示されるが、共有していないコンテンツが他のユーザーに表示されることはないとしている。

なお、新機能は全ユーザーを対象にdropbox.comのウェブサイトに導入されているほか、Dropboxの他のプラットフォームでも利用できるよう開発が進められている。同機能はユーザーのアクティビティを学習して動作するため、おすすめが表示されるかどうかはDropboxをどのくらい利用しているかにより決まるという。