日本マイクロソフトとGEヘルスケア・ジャパンは5月24日、キャリアの再スタートを支援するプログラムにおいて連携すると発表した。なお、連携の第1弾として、日本マイクロソフトとGE ヘルスケア・ジャパン合同による「リターンシップ説明会」を6月15日に開催を予定している。
両社では、多様な働き方を推進し、さまざまなバックグラウンドを持つ従業員が働きやすい環境の提供を行うために、働き方改革およびダイバーシティ&インクルージョンの取り組みに注力している。しかし、国内の労働環境においては、少子高齢化が進み労働人口が不足している一方で、採用市場では一度離職した人のキャリアの再スタートにはハードルがあるのが現実だという。
こうした状況を背景に、互いの知見を活かしつつ両社で連携し、さまざまなキャリアステージの人が多様な経験や能力を最大限生かし、スムーズにキャリアを再スタートできるように支援するプログラムを開始する。
日本マイクロソフトは、働き方改革の推進、ならびにダイバーシティ&インクルージョンの取り組みとして、出産、育児、介護、配偶者の転勤などの理由で、一度正社員としてのキャリアを中断・離職している女性のキャリア再開・職場復帰を支援する「リターンシッププログラム」を昨年1月から展開している。
同プログラムは、同社での正社員就業を前提とした準備期間として3~6カ月間の有給インターンシップを実施するものだが、「いつでも仕事に戻れる環境の整備」への社会貢献としても位置付け、インターンシップ後には同社以外での就業も想定しているプログラム。2019年6月から対象者の範囲を拡大し、介護や療養などやむを得ない理由でキャリアを中断・離職している男性も参加対象となる。
一方、GEヘルスケア・ジャパンは、今回の日本マイクロソフトのリターンシッププログラムに賛同し、さらに対象を広げた「リスタート&リターンシッププログラム」を2019年6月から開始。同プログラムは、キャリアを中断している人に加え、これまでとは異なる新しいキャリアに挑戦したい人を対象に、まずはインターンとして受け入れるプログラムとなる。
何らかの理由で正社員としてのキャリアを中断・退職した人の再スタートや、未経験分野へのキャリアの挑戦には壁があるのが現状の中、同プログラムを通して、本人が希望する働き方の選択や新しい分野での挑戦を支援するという。
同プログラムは、GEヘルスケア・ジャパンの募集職種もしくは新規枠に応募し、合格者には日本マイクロソフトのリターンシッププログラム同様、3~6カ月の有給インターンシップに参加する。正社員として適格と判断され、また本人が希望する場合には、正規の採用プロセスを経て正社員として採用されることになる。
両社が連携することにより、候補者に対して昨年までのIT関連職種だけでなく、より幅広いインターンシップ先の選択肢を提供することが可能になるという。