ESETは2019年5月10日(米国時間)、「Types of backup and five backup mistakes to avoid|WeLiveSecurity」において、バックアップを取る場合に犯しがちな5つの過ちを伝えた。定期的にバックアップを取ることは重要だが、誤った方法で実施すると障害発生時に有効なバックアップを取ることができない。紹介されている過ちは次のとおり。

  • そもそもバックアップを取らない。これは最も一般的な過ちとなる。バックアップを行わなかったためにデータが失われるという事態を経験しないと、バックアップの重要性に気がつくことができない
  • バックアップを元のデータが保存されているハードディスクに取る。この場合、ハードディスクが破損すると、バックアップもオリジナルのデータも同時に失われる可能性がある
  • バックアップのテストを行っていない。バックアップを取ると同時に、取ったバックアップファイルの内容をチェックして、実際にバックアップからファイルを得ることができるか調べることも同じくらい重要
  • 十分な頻度でバックアップを実行しない。バックアップは定期的かつ頻繁に取る必要がある。バックアップを取らない期間が長すぎると、その間のデータが失われることになる
  • バックアップデータにラベルをつけない。どのアーカイブがどのハードディスクのものであるか、ラベルを付けて記録しておく必要がある

バックアップはデータ消失といったインシデントが発生した直後は頻繁に取るが、問題が発生しない状態が続くとバックアップを取る頻度が下がるケースも少なくない。機械的かつ定期的にバックアップを取る仕組みを設け、確実に別のストレージにバックアップを取る仕組みにしておくことなどが望まれる。