ジェイテクトは11月1日~6日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」において、「Think SMART together」をテーマに、最新の工作機械やスマートマシン、IoEソリューションの紹介などを行なっている。
最新の工作機械としては、例えば2018年8月に発表したばかりのCBN小型クランクシャフト研削盤「GF16S」シリーズのデモが行なわれている。同シリーズは、C-X同時2軸制御研削やダイレクトドライブといし軸の採用や最適化設計などによる高速・高精度な加工を可能としたほか、テーパ調整用ハンドルの標準付属、省スペース化などによる生産性の向上も実現したもので、新型HMI「TOYOPUC-Touch」も標準で搭載することで、さまざまな見える化を果たすなど、次世代のものづくりに対応した装置となっている。
また、IoEソリューションとしては11月1日より提供を開始した「スキルアップNAVI」シリーズの紹介などが行なわれている。
スキルアップNAVIは、作業遂行分析アプリ、問題解決リレーアプリ、改善データベースアプリなどで構成されており、人の作業にフォーカスしたものとなっている。作業遂行分析アプリは、バラつきや作業遅れなどを5段階で評価。これらを活用することで、作業のどこに問題があるのか、といったことが解析できるようになり、的確な教育などにつなげることが可能となる。
スマートフォン用に専用アプリが用意されているほか、APIやCSVによるデータ取り込みも可能で、スマホを作業現場に持ち込めない、といったニーズにも対応が可能。
すでに自社内での活用にて効果があることを確認済みだという。契約としては導入時は2年契約で25名から、となっているが、今後のニーズ次第によっては、契約面については検討をしていくとしている。
このほか、同社ブースでは2019年に量産開始を予定している高耐熱リチウムイオンキャパシタの展示も行なわれている。同キャパシタは独自技術により-40℃から+85℃まで使用可能という特徴があり、発表以来、多くの注目を集めたことで、事業化を決定したという。量産計画としては、2019年4月より東刈谷事業場で月産2000セルで生産を開始。その後、2019年秋に花園工場でも月産4万セルにて生産を開始する計画となっている。