ルネサス エレクトロニクスは10月29日、同社の32ビットマイコン「RX65Nシリーズ」に、ロボット用フレームワークである「ROS 2」向けに標準化が進む通信規格「DDS-XRCE」を実装した実証実験に成功したことを発表した。

ロボット開発に必要となるさまざまなソフトウェアライブラリやツールを提供するフレームワーク「ROS(Robot Operating System)」の次世代規格となる「ROS 2」は、マイコンなどの組み込みシステムにも普及の幅を広げるために開発が進められているもので、今回の実証実験では、eProsimaのMicro XRCE-DDS clientを採用し、RX65Nを搭載したボードをロボットの目や耳となるセンサと、手足となるアクチュエータに見立て、制御・通信を確認したという。

これにより、ユーザーは、ロボットシステムのエンドポイントに搭載されるセンサやアクチュエータ、モータを制御するソフトウェアの開発が可能になると同社では説明しており、今回の通信実証に使用したソフトウェアなどを、オープンソースとして2018年第4四半期中に公開する予定だとしている。

  • ROS 2通信実証イメージ

    RX65Nマイコンを用いたROS 2通信の実証イメージ