東芝デバイス&ストレージとエイブリックは、ミックスドシグナルIC分野における提携に関して検討を行うことで合意した。今後、両社製品の組み合わせによるソリューション開発から具体的な検討を開始し、7月から順次実施する予定となっている。

同提携は、ミックスドシグナルIC関連の技術連携やリファレンスデザインの共同開発を通じて、新たな技術、製品およびソリューションを開発することを目的としたもの。具体的には、東芝デバイス&ストレージ製のマイコンや通信用ICと、エイブリック製の電源用ICとの組み合わせによる高効率な電源制御ソリューションの開発を行うという。

現在、東芝デバイス&ストレージは、マイコンやアナログIC、モータードライバーなど、多彩な製品ラインアップを生かしたソリューションでの拡販に取り組んでいる。また、エイブリックは、様々な民生機器や携帯機器、車載機器向けに小型、低消費電力、高精度のアナログ半導体製品を提供する一方で、微小なエネルギーを蓄電・昇圧する電池レス技術の実用化に向け、以前から大学やパートナー企業との共同開発を進めてきた。IoTの進展により、産業機器や医療機器分野では半導体のさらなる低消費電力化や小型化が求められており、両社の企画・設計力を組み合わせることで、今後、高精度な電源制御を実現する製品を幅広い顧客に展開してきたいということだ。