フランスのロケット会社アリアンスペースは、オランダISIS社(Innovative Solutions In Space)が実施するヴェガの小型衛星打ち上げサービス(SSMS)の概念実証フライト(POC Flight)で、2019年上旬に小型衛星を打ち上げることを発表した。
同契約は、ISIS社の打ち上げサービス子会社である ISL(Innovative Space Logistics)とアリアンスペースとの間で締結されたもので、複数のキューブサットをヴェガに搭載する装置であるQuadPackの使用が含まれる。さらに、複数の小型衛星を搭載し複数のQuadPack装置を使用することが、今回の概念実証フライトとその後のヴェガの小型衛星打ち上げサービス(SSMS)でも想定されている。
また、ヴェガの概念実証フライトは、欧州委員会の協力のもと、2016年に欧州宇宙機関(ESA)が創始したプログラム、小型衛星打ち上げサービス(SMSS)の最初のミッションとなる。同プログラムに参加する欧州のパートナーの目標は、ヴェガを使用した相乗りという新しいコンセプトで新興小型衛星市場の需要に応えることだとしている。
なお、ヴェガは、大型ロケットのアリアン5、中型ロケットのソユーズとともに、アリアンスペースのロケットファミリーの一翼を担う小型ロケットで、南米フランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターから打ち上げられる予定となっている。