STMicroelectronicsは、暗電流、出力、ダイナミック応答と、パッケージ・サイズのトレードオフを解消することを可能とするLDO(低ドロップアウト)レギュレータ「STLQ020」を発表した。

同製品は、スマートフォンやタブレット、スマート・ウォッチ、オーディオ/メディア機器、ウェアラブル機器などのバッテリ駆動のコンシューマ機器向けに開発されたもので、2.0V〜5.5Vの入力電圧範囲を備え、バッテリ電圧(VBAT)やロジック・レールで直接駆動できるほか、出力電圧は0.8V〜4.5Vの範囲で設定可能で、固定出力(50mV刻み)と可変出力を選択することが可能。また、専用の低消費電力設計と適応バイアス回路で実現された独自の特性を組み合わせることで、300nAの暗電流(Iq)と、最大200mAの電流供給能力を持ち、安定した出力特性と高い電源除去比(PSRR)を実現するという。

さらに、最大負荷時のドロップアウト電圧を160mV(標準値)としており、機器のバッテリ駆動時間を延長することを可能とする。

なお、同製品はすでに量産を開始しており、DFN6パッケージ(2mm×2mm)もしくはFlip-Chip4パッケージ(0.8mm×0.8mm)、SOT323-5Lパッケージ(2.1mm×2.0mm)で提供され、単価は、1000個購入時で約0.168ドルとなっている。

  • STのレギュレータ「STLQ020」

    STのレギュレータ「STLQ020」のパッケージイメージ