アンリツは、マルチキャリアに対応するエリアテスタ ML8780A/ML8781Aの機能強化を図った「NB-IoT測定ソフトウェア MX878060B」の販売を、3月22日から開始したことを発表した。

  • NB-IoT測定ソフトウェア MX878060Bを開発

    NB-IoT測定ソフトウェア MX878060Bを開発

国内の携帯電話オペレーター各社は、モノとモノをインターネットで結ぶIoT市場の拡大を受け、既存のLTE基地局を活用し、IoTに必要とされる小容量データ伝送に特化したNB-IoTサービスの提供を検討している。NB-IoTにおいても従来のLTEと同様に、通信品質の安定化や向上を目指し、各基地局カバーエリア内の電波伝搬特性の評価が必要で、サービス開始後には提供エリアの広がりとともに、その評価ニーズの拡大が見込まれている。

アンリツは、ML8780A/ML8781Aの提供により、LTEネットワークの通信品質向上をサポートしており、さらに今回、ML8780A/ML8781Aの測定規格を拡充し、NB-IoTに対応した。

NB-IoTは、既存のLTE基地局を利用するIoT向けの無線通信規格。LPWAN技術により、端末の電力消費を抑えることで長期間の運用ができることに加え、セルラネットワークの使用により広域をカバーできることから、国内の携帯電話オペレーターによる全国的な商用サービスがまもなく展開される見込みだとしている。

ML8780A/ML8781Aは、携帯電話無線基地局の建設・保守用測定器のプラットフォーム。LTE測定構成のML8780A/ML8781Aに、今回開発したソフトウェアを搭載することにより、携帯電話基地局から出力されるNB-IoT信号の電波到達強度(カバーエリア)を高精度に評価できる。ハンドヘルド計測器としてバッテリーで動作できるため、測定現場に容易に持ち運ぶことが可能。ML8780A/ML8781A に新開発のMX878060Bを搭載することで、携帯電話基地局から出力されるNB-IoT信号の電波伝搬特性を測定できる。