サイプレス セミコンダクタ(以下、サイプレス)は22日、プログラマブルで高度に統合された車載グレードのPower Delivery(PD)対応USB-Cコントローラー「EZ-PD CCG2コントローラー」の出荷を開始したことを発表した。
今回、同社が出荷を開始したEZ-PD CCG2コントローラーは、DFP(Downstream Facing Port)およびUFP(Upstream Facing Port)アプリケーションに対応したフル機能PDコントローラー。その堅牢性から、PCやモバイル デバイス、充電器、EMC(Electronically Marked Cable)などに広く採用されている。同製品は、Arm Cortex-M0に加え、Read-While-Write機能によりファームウェアのアップグレードを可能にする32KBフラッシュを統合している。これにより、USB Type-C規格が変更されても直ちに対応が可能で、最新の相互接続性を常に実現できるようになる。
また、USB Implementers Forum(USB-IF)の認定を取得済みで、車載用途におけるプラグアンドプレイUSB-Cユーザー エクスペリエンスを確かなものにすると同時に、システムコストの削減とPD 2.0規格に準拠した高速電源供給を実現する。
サイプレスのワイヤード コネクティビティ事業部の担当副社長であるAjay Srikrishna氏は、次のようにコメントしている。「USB-C Power Deliveryは、モバイル デバイスの高速充電ニーズの高まりと共に導入が加速しています。サイプレスの車載向けEZ-PD CCG2コントローラーは自動車の充電ポートに最適化されており、ティア1自動車部品メーカーで採用されており、高速充電と普遍的な接続性を実現しています。」
同製品は現在、24-QFN(4×4mm)パッケージにてサンプル出荷中で、量産開始は2018年第2四半期が予定されている。なお、2月27日~3月1日にドイツのニュルンベルク エキシビション センターで開催される「Embedded World 2018」の同社ブース(ホール4A、ブース番号148)では、USB-CおよびUSB-PDポートフォリオを、エンベデッドシステムソリューションの全ポートフォリオと併せて展示される。