日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、「C2000」Piccolo マイコン製品ポートフォリオに、コスト重視の電力制御アプリケーションに対して最適化された新製品「F28004x」を追加したことを発表した。

  • C2000 Piccolo「F28004x」

    C2000 Piccolo「F28004x」

C2000 Piccolo「F28004x」は、電気自動車(EV)のオンボード・チャージャ、モータ制御用インバータや産業用電源など、コスト重視の電力制御アプリケーションに対して最適化されたマイコン製品ファミリ。

同製品は、従来のPiccoloデバイスより60パーセント低い動作時消費電力を提供するとともに、オプションのオンチップDC/DCコンバータが動作時の消費電力を最大70パーセント削減している。また、TIの第4世代の高分解能パルス幅変調(PWM)タイマ・テクノロジが、高周波スイッチング手法を実装し、効率や電力密度が向上している。

また、複数の入力、出力と内部リソースを統合し、制御と保護のメカニズムを柔軟にサポートするほか、デバッグ機能を強化する組込みのリアルタイム解析・診断ユニット、絶縁障壁間の通信スループットを向上する超高速シリアル・インターフェイス、ブート・モードのピン数を削減可能にする複数の柔軟なブート・モードなどを提供する。

なお、新型のC2000 F28004x マイコン製品 の量産出荷製品は64ピンLQFPパッケージで供給され、1,000個受注時の単価は4.85ドル(参考価格)。また、同製品を迅速に評価できる「F280049」実験キット(「TMDXDOCK280049M」)は、TI storeと販売特約店から単価209ドル(参考価格)で供給されている。