ぷらっとホームは20日、IoTシステムの本番運用をに支援する「OpenBlocks IoT Family」向けIoTゲートウェイファームウェア「IoT Gateway Firmware 3.0」(以下、FW3.0)を、2018年2月より提供開始することを発表した。

  • IoT Gateway Firmware 3.0 アーキテクチャ図

    IoT Gateway Firmware 3.0 アーキテクチャ図

FW 3.0は、安定した通信事業品質のLinuxカーネルを含み、Modbusを含む双方向シリアル通信が強化されている。また、独立したグラフィカルな管理用ユーザーインタフェース「WEB UI」と、リモート管理用ソフトウェアツールの「AirManage for IoT」で遠隔地を含むIoTシステムディプロイ後の本番運用を強力に支援する製品となっている。

対デバイス・対クラウド接続をさらに強化し、BLE(Bluetooth Low-Energy)・EnOcean等の通信プロトコル等を含むほか、LoRaWAN、SigfoxなどのLPWA(Low-Power Wide-Area)への対応や、車載ネットワークや建設機械・自動販売機等で広く用いられるCAN(Controller Area Network)にも対応している。

さらに、エッジコンピューティングを支援するため、双方向高速メッセージハンドリングシステムPlat’Home Data Handling Module System(PDHMS)を搭載するとともに、Dockerコンテナのサポートおよび、OpenBlocks IoT上で視覚的にプログラミング可能な最新のNode-REDを標準で搭載。また、IoTデバイスの制御に関するプログラミングはLua言語をサポートし、従来のIoTゲートウェイでは困難であったローカル環境での細かなデバイスコントロールが必要なIoT機器でも、IoTシステムに組み入れることが可能となった。

また、IoTシステムの本番運用開始に伴いユーザーのシステムの長期運用をサポートするため、年単位でのサブスクリプションメニューが追加された。これによりユーザーは、FW3.0搭載のOpenBlocks IoTについて長期のサポートが得られるとともに、IoTゲートウェイの統合遠隔管理SaaS型サービス、AirManage for IoTを標準で利用できるうえ、システムの恒常的な維持のためファームウェアバージョンアップ時の通知サービスや製品利用のサポートを長期的に受けられるとしている。

なお、サブスクリプション内容は、製品導入時のセットアップ方法、ビーコンやセンサー等のIoTデバイスの登録方法に関する問い合わせや不具合に対する対応を提供する「Q&Aサービス」、新たなファームウェアが公開された際、登録されたメールアドレスに通知する「通知サービス」、ハードウェア故障時、交換品を先出しにて発送する「先出しセンドバックサービス」、複数台のOpenBlocks IoTを統合管理するSaaS方式で提供される「IoTリモートマネジメントサービス AirManage for IoT」が含まれる。