東芝デバイス&ストレージは10月30日、家庭用ロボット掃除機やプリンタなどのOA機器向けの高耐圧大電流駆動に対応した小型面実装型ブラシモータドライバ「TB67H420FTG」をラインアップに追加し、同日より量産を開始すると発表した。

小型面実装型ブラシモータドライバ「TB67H420FTG」のパッケージ外観

今回発表された製品は、同社の最新微細化プロセス(130nm)を適用することで、高耐圧駆動と大電流駆動を両立したモータドライバを実現している。また、シングルブリッジモードによる大電流駆動(9.0A)、デュアルブリッジモードによる大電流駆動(4.5A/2チャネル)を切り替える機能を搭載したことで、共通デバイスによる幅広い用途への適用を可能とした。

また、低オン抵抗(0.17Ω:シングルブリッジモード、0.33Ω:デュアルブリッジモード)によりモータ駆動時の発熱量を軽減するほか、小型で放熱特性に優れたQFNパッケージを採用することにより、セットやモジュールの熱処理の簡素化が可能となり、小型化とコスト削減に寄与する。さらに、従来搭載されていた過熱検出機能、過電流検出機能、低電圧検出機能に加え、モータの負荷がオープンになったことを検出する負荷オープン検出機能を新たに搭載。これらの異常値を外部にフラグとして出力する異常検出フラグ機能も搭載し安全性を強化しているという。

同社は、高耐圧/大電流を両立しつつデュアルブリッジモードや異常検出フラグ機能など利便性を高めた同開発品を、次世代のDCブラシモータドライバのフラグシップモデルと位置づけ、さらに強化していくとしている。