英IHS Markitが10月24日(英国時間)、世界中のネットワークに接続されたIoT機器の数は、2017年では約270億個だが、それが2030年には1250億個に増加するとの予測結果を発表した。
また、それに伴い、今後の15年間でグローバルでやり取りされるデータ量の年平均成長率はこれまでの20~25%から50%へと増加していくとの予測も併せて発表した。
こうしたIoT機器の拡大を受け、IHS MarkitのIoTコネクティビティおよびスマートシティ担当調査ディレクタであるJenalea Howell氏は「新たなIoT化への動きは、原材料から生産、流通、さらには最終製品の消費に至るまで、事実上すべての産業とほぼすべての市場分野に影響を与えている。これは、人間と機械や情報、さらには相互にやり取りする方法の変化が絶えず進化していることを表している」と述べている。
なお今回、IHSでは、IoTに向けた動きの中核となる基本的な相互に結びついた4つの軸として、いずれもCで始まる「Connect(接続)」、「Collect(収集)」、「Conpute(計算)」、「Create(創造)」を掲げており、これらによりIoT全体が構成されていくと説明している。
- デバイスと情報の新たな接続:Connection
- 接続されたデバイスと情報から発生するデータの積極的な収集:Collection
- 収集したデータから新たな可能性を引き出すための先進的なコンピュータ処理:Computation
- 新たな交流、ビジネスモデルおよぶ課題解決のユニークな創造:Creation