第1章 アンデスの神殿と宗教の始まり
農耕生活のはじまりや、初期の宗教が解説されている。
第2章 複雑な社会の始まり
地域ごとに独特な宗教が育ち、社会の統一が始まった頃の文化を扱っている。
第3章 さまざまな地方文化の始まり
黄金を使った装飾品や土器を作ったモチェ文化、そして地上絵やピラミッド型神殿で知られるナスカ文化を紹介。
「裸の男性の背中にネコ科動物がおぶさった鐙型注口土器」モチェ文化 ラルコ博物館 |
第4章 地域を超えた政治システムの始まり
文化的混乱、自然災害などに見舞われた時代に、生き残りをかけて勢力拡大に力を入れた3つの文化(ティワナク、ワリ、シカン)を紹介。
第5章 最後の帝国ーチムー王国とインカ帝国
アンデス文化の最後を飾ったふたつの文化の覇権争い、そしてスペインによる征服が起こるまでに、短期間で広い地域を支配したインカ帝国の実像に迫る。
「金合金製の小型人物像(男性と女性)」インカ文化 ペルー文化省・国立考古学人類学歴史学博物館 |
第6章 身体から見たアンデス文明
アンデス文明における人間の身体を特集。人間の頭骨やミイラの展示となっている。
「人物象形土器の断片」モチェ文化 ペルー文化省・モチェ神殿群博物館 |
VRでウユニ塩湖を体感するコンテンツも
展示が終了した先にある物販会場付近には、NTTドコモによるVRコンテンツ「VR ウユニ塩湖~17,000kmの彼方へ~」ブースがある。ヘッドマウントディスプレイを使って、複数人同時に、世界的な絶景として名高いウユニ塩湖に行ったような気持ちになれるコンテンツが展開されている(料金:別途500円)。
ただ、VR体験はどうしてもヘッドマウントディスプレイの数が限られてしまい行列ができやすい。ウユニ塩湖に関しては、展示会場出口近くのシアターで上映されている「アンデス文明の世界遺産絶景の旅」でも高精細な動画が見られるので、こちらで体感するのもおすすめだ(ただし、VRブースに行ってから展示会場に戻ることはできないので注意してほしい)。
■「古代アンデス文明展」開催概要
会期:2017年10月21日~2018年2月18日
会場:国立科学博物館
開館時間:9:00~17:00(金曜日、土曜日、11/1、11/2は20:00まで)※入場は各閉館時間の30分前まで
入場料:一般・大学生1600円、小・中・高校生600円、金曜・土曜限定ペア得ナイト券2000円(ペア券以外は前売り券あり)