NXP Semiconductors N.V.(以下、NXP)は、iPhoneのNFC機能でIoT向けに拡大できる、NFCタグIC向けiOS 11ツールキットを発表した。
Appleは今夏、NFCフォーラム準拠タグのNFC読み取り機能をサポートすることを発表しており、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone XにおけるiOS 11向けに、同社のNFCタグ・チップ・ポートフォリオの採用が可能となった。
NXPは、開発を迅速かつ容易にするため、iOSデベロッパーに対してNFCハードウェア/ソフトウェア・ソリューションのツール一式を提供する。これによりデベロッパーは、民生用電子機器、スマートホーム、食品/飲料、ファッション、化粧品、医薬品、ゲーム機、玩具業界などの市場で多様なメリットを開拓することが可能となる。
NFCフォーラム・ベース・ソリューションとして、均一で予測可能なNFCユーザー・エクスペリエンスを実現できる実証済みのICタグ、リーダーICとリファレンス・デザイン、デベロッパー・キット、モバイル・アプリのほか、iOSとAndroidプラットフォーム向けのソフトウェア開発ツールなどが提供される。iOS 11ツールキットの提供開始は2017年9月。最新情報については、同社のWebサイト(英語)を参照のこと。
NXPのセキュアIDソリューション・ビジネス担当ビジネス・セグメント・マネージャーのAlexander Rensink氏は、「NFC技術の共同発明者として、NXPはNFCタグとの相互通信を行うNFCリーダーとしてのスマートフォンの使用を可能にし、IoTの新たな未来を拓くソリューションを牽引しています。こうした中で、今回発表したツールキットにより、AppleのデベロッパーとのNFC分野での連携を推進することになります」と述べ、さらに「私たちの包括的なiOSデベロッパー・ツールと完全準拠NFCフォーラム・タグを使用し、創造性や各種アプリケーションが大きく広がることを楽しみにしています。NFCフォーラム・タグは市場で実証済みのタグの提供を可能にするだけでなく、ビジネス運営の大幅な変革と消費者の日常生活の向上を実現するソリューションにも最も容易に採用できます」と語っている。