米国ケイデンス・デザイン・システムズは9月14日 、最小限のユーザ設定で等価性検証の実行時間を大幅に削減する次世代等価性検証ソリューション「Cadence Conformal Smart Logic Equivalence Checker」(以下、Conformal Smart LEC)を発表した。

Conformal Smart LECは、大規模分散型並列処理アーキテクチャーおよびadaptive proof technologyにより従来の等価性検証ツールに比べ、同一の計算機リソース環境下で等価性検証の実行時間を平均1/4に短縮する次世代等価性検証ソリューション。

大規模分散型並列処理アーキテクチャーが自動的にデザインのパーティショニングを行い、等価性検証処理を複数のマシンおよびCPUに分散することが可能となっている。100個のCPUまで分散処理を拡張することが可能で、分散化のプロセスは手作業で設定する必要がないため、設計者は意識することなく分散処理を実行することができる。

また、Adaptive proof technologyが最小限のユーザ設定で決定的な証明にたどりつく最速なソリューションを見つけ出す。分散された各パーティションを解析し、実行時間を最短にするために最適なフォーマルアルゴリズムを決定することで、特に複雑なビヘイビアレベルのデータパス構造を持つデザインにおける検証のタイムアウトを防ぐ。

Conformal Smart LECの導入により、システム企業および半導体企業は、他社と差別化できる完成度の高い最終製品をさらに効率よく開発することが可能になるとしている。