ルネサス エレクトロニクスと英Codeplay Softwareは9月13日、ルネサスの車載用SoC「R-Car」向けに、Codeplay独自のOpenCLフレームワーク「ComputeAorta」を提供すると発表した。
同フレームワークは、ルネサスの画像認識およびコグニティブ処理専用IP「IMP-X5」用のソフトウェア開発をサポートするほか、Codeplayからは、OpenCLとC++を単一ソースで記述可能な言語「SYCL」をサポートする「ComputeCpp」の提供も行われるとのことで、これらにより、ユーザは標準的なC/C++言語の開発環境で、画像認識ソフトウェアやオープンソースのTensorFlowライブラリなどを使用したディープラーニングのソフトウェアを開発できるようになり、ADASシステムの開発期間短縮を可能とする。
なお、両社は今後、ComputeAortaを「R-Car V3M」を中心に、「R-Car H3」を含む他のR-Carにも拡充していく計画としており、近日中にR-Car H3向けOpenCLおよびSYCLのプロトタイプ実装(proof-of-concept:PoC)を提供するほか、2018年度よりR-Car V3M版の提供も開始する予定としている。