OKIは7月25日、人との自然な対話を可能とするAI対話エンジン「Ladadie(ラダディ)」の提供を開始すると発表した。

Ladadieは、同社が長年にわたって研究開発を行ってきた機械翻訳や対話システムなどの自然言語処理技術を活用したAI対話エンジンで、発話内容からユーザーの意図を解析し、推論ルールにより潜在的なニーズなどを推論。その結果を元に、深掘り・言い換え・要約・情報提供といったラダリング技法を用い、納得感・安心感を与えながら対話を行うことを可能とするほか、キーワードの掘り下げでFAQを効率的に検索するための対話といった、性質の異なる対話を同一エンジンで行うことが可能だという。

また、企業の基幹システムやインターネットサービスなどの外部システムからリアルタイムに情報を取得し、対話に活用できるため、LINEやFacebookといったSNS上のテキストチャットによる対話、コンタクトセンターなどで利用されている音声認識エンジンとの連携による音声対話などにも適用可能だという。

さらに、業務規定、マニュアルやFAQなどの情報を構造化知識辞書(多次元オントロジー)に保有するほか、対話シナリオもオントロジーに保有することで、プログラミング無しで対話シナリオの記述が行え、高い記述性・保守性も提供できるとしている。

なお、導入価格としては、例えばバーチャルオペレータ10名を配置するアプリケーションシステムの場合で、パッケージ費1100万円(基本パッケージ800万円、同時対話ライセンス300万円(30万円×10名、すべて税別)+SI費(個別見積り)としている。出荷は2017年10月1日からを予定しており、発売5年間で30億円の売り上げを目指すとしている。

システムの構成イメージ