スイスu-bloxの日本法人であるユーブロックスジャパン)は11日、全世界を対象に構成可能なLTE Cat M1/NB1マルチモード・モジュール「SARA-R410M-02B」を発表した。
同モジュールのサイズは16mm×26mmで、同社によれば現在市販されているモジュールでは"業界最小"だという。TE Cat M1とCat NB1の両方を単一のハードウェア・パッケージで提供するだけでなく、配備されているすべてのバンドに合わせてソフトウェアベースでの構成が可能となっている。また。超低消費電力でコストを最適化したソリューションで、LPWA IoTアプリケーションの開発に適している。
単一のハードウェア・バージョンを広範囲で使えるため、ロジスティクスとSKU管理を大幅に効率化することが可能で、サポートされる周波数とオペレータ構成を「ゼロ時間」で、または後から現場で決定できるため、顧客はビジネスや市況の変化に簡単に対応できるのに加え、Cat M1とCat NB1の2つのモードを単一で、または任意の接続で動的に選択でき、柔軟性はさらに向上するという。
また、ファームウェアのアップデートが提供されるため、将来的に機構や機能、オペレータ認定を拡張した場合でも、同じハードウェアを使用し続けることができる。同社はもう1つのメリットとして、将来Cat M1経由のVoLTEを使用した音声機能に対応する準備ができている点をあげており、高レベルのヒューマン・インタラクションが必要なアプリケーションにも使用できるようになるという。
このほか、温度範囲が-40~+85°Cに拡張され、PSM(パワー・セーブ・モード)および拡張DRXに対応しているため、バッテリー寿命を最長10年まで延ばすことができるということだ。加えて、3GPP対象範囲の拡張により、GSMやCat 1のような他の無線インターフェイス・テクノロジーと比べ、モジュールの接続が建物や地階、さらに地下の奥深くまで可能になっている。