安川電機は26日より、高度な塗装品質が求められる樹脂系部品のバンパー、スポイラー塗装に加え、水性塗料用の大型ベルガンも搭載可能な中空手首を備えた新型塗装ロボット「MOTOMAN(モートマン) - MPX2600」を発売する。主な用途は、自動車樹脂部品、各種金属機械等の中型ワーク塗装。

新型塗装ロボット MOTOMAN - MPX2600

同社は産業用ロボット「MOTOMAN」の塗装ロボットシリーズとして、携帯電話などの小物から自動車などの大物まで、それぞれの用途に合わせたラインアップを幅広く取り揃えている。その中でも本製品は自動車OEM、部品メーカー向けの中型塗装ロボットだ。

本製品は、従来のロボットよりも軽量化・スリム化させることで、床置き、壁掛け、天吊り設置が可能となり、生産スタイルに合わせて自在なレイアウトができるようになった。それに伴い、ランニングコストの低減、省スペース化も実現。また、アーム部とベース部のオフセットをなくすことで、ロボットの動作範囲が拡大した。

スタイルに合わせたレイアウトが可能 壁掛け時のS軸動作範囲は180°

可搬質量は15kgで、複数ガンやベルなどのさまざまな塗装機器を搭載させられる。塗装機器の高度な制御も可能で、吐出量・高電圧・エア条件などの条件をプログラムにて直接制御できる。価格はオープン価格。