兼松は2月3日、小型衛星専用ロケットの開発のほか、衛星シュミレーション開発やロケット打ち上げおよび関連サービス販売を手がける米Vector Space Systemsへの戦略的投資を行うことで、小型ロケットおよびその関連サービス分野に進出すると発表した。
Vectorは、本格的な小ロケット打ち上げサービスの開始に向けて現在、ロケットの開発を進めており、すでに米国航空宇宙局(NASA)のほか、数カ国から受注を獲得している宇宙ベンチャー。2018年から、10~100kgの小型衛星に特化した小型ロケット打ち上げサービスの提供を開始することを計画している。
また、Galactic Skyと呼ばれるバーチャルマシンを用いた衛星シミュレーションサービスの提供も進めている。 一方の兼松は、これまで欧米衛星メーカー、衛星搭載機器メーカー、衛星追跡管制システムメーカー、ロケット追尾システムメーカーなどとの取引を通じて宇宙ビジネスの経験を培ってきているが、今回新たにロケット打ち上げサービスに参入することで、宇宙関連ビジネスにおける顧客基盤の相互活用などを通し、シナジーを創出していきたいとしているほか、国内外に有するネットワークも活用し、宇宙関連ビジネスを拡大していきたいとこコメントしている。