日立ソリューションズは10月12日、「活文 Report Manager」を中心とした電子帳票ソリューションへ人工知能技術を適用し、2017年1月31日より提供を開始すると発表した。

今回、適用する人工知能技術は、スキャンした紙帳票のフォーマットやデータの記載位置を学習し、必要なデータを自動抽出するもの。

人工知能技術の適用イメージ

具体的には、スキャンした紙帳票のフォーマットや、「合計」や「品番」などの項目と数値の記載場所を人工知能技術で解釈し、必要なデータ候補の一覧を可能性が高い順序で画面に表示する。そして、ユーザーから指定された結果を学習すると、次回からは適切なデータを抽出する。

これにより、企業は、紙をスキャンするだけで必要なデータを活用できるため、入力負担を軽減できる。また、従来のシステムでは必要となる、帳票ごとにフォーマットを定義する作業が不要になるため、システムの運用コストを押さえることが可能となる。

合わせて、「活文 Report Manager」にスキャンした紙帳票の保管機能を追加し、電子帳票と紙帳票の一元管理を実現する。同社は、適用範囲が拡大される電子帳簿保存法への対応を、電子帳票ソリューションによって支援するとしている。