オートデスクは9月21日、同社のBIMソフトウェア「Autodesk Revit」からVRなどで使える3Dインタラクティブコンテンツをワンクリックで作成できるクラウドサービス「Autodesk LIVE」を発表した。
Autodesk Revitのデータから、タブレットやヘッドマウントディスプレイ(HMD)で使用できる3Dインタラクティブコンテンツを作成する場合、データの軽量化や外部ファイルの最適化、ユーザーインターフェースの組み込みなど、多くの作業が必要となる。そのため、設計者が3Dインタラクティブコンテンツを作成しようと思っても、外部の業者に依頼するしかなく、コンテンツの量産が難しかった。
今回発表したAutodesk LIVEでは、Revitからデータをアップロードするだけで、樹木の揺れや照明などのロジックが付与された3Dインタラクティブコンテンツを自動で作成する。作成したコンテンツは簡易編集ソフト「Autodesk Live Editor (Windows)」で太陽の位置や目線、焦点距離などを設定でき、Windows/Apple iOS対応ビューアー「Autodesk LIVE Viewer」で閲覧することが可能。VR機器はHTC Vive、Oculus Riftに対応している。
この3DインタラクティブコンテンツにはBIMデータが含まれているため、建設プロジェクト関係者は完成後のイメージが理解・共有しやすくなるほか、検討後の修正は設計者がAutodesk RevitのBIMデータで行うため、外注業者を介することなくリアルタイムコンテンツをどんどん作成できる。また、施主は着工前や完成前にさまざまな条件の使い勝手を把握できるだけでなく、異なる用途で見せたい場面を組み合わせてプロモーションにも活用できるとする。
Autodesk LIVEは9月28日前後の提供開始を予定しており、価格(税別)は1カ月5000円/ライセンス(クラウド使用回数は無制限)。Autodesk Revit 2014以降に対応しているが、Autodesk Revit LTには対応していない。Autodesk LIVE Viewerは無償で提供する。