エンルートは8月4日、飛行ドローンの自律制御技術を無人艇や無人車両に応用し、漁業支援や水難救助、山間部・離島への物流などに活用することを目的とした研究所を大分県大分市に開設すると発表した。
同社は飛行ドローンの自律制御技術と運用経験を生かし、無人走行艇、無人車両などの開発を進めており、機材の社会適用を検証する現場を模索していたところ、大分県および大分市の積極的な協力を得られることとなり、同研究施設を開設するに至ったとのこと。
同研究所では、「海洋ドローン」と称する、無人艇、無人機のハイブリッドモデルなど、漁業や水難救助に適したモデルの試験を大分県沖で実施することや、害獣対策用の無人車両の試験を山間部で行う予定。研究員は、地元の漁業従事者、農業従事者と連携して研究開発を行うため、地元から採用する。また、飛行ドローンや、産業用無人機材のオペレーションやプログラムを行う教習施設も開設する。
エンルートは「地方での活用が期待される無人機は、 運用する地域と連携して開発することが重要と考えており、 大分県での研究開発は、 他の地方都市への展開にも役立ててまいります。」とコメントしている。