国際電気通信基礎技術研究所(ATR)とユカイ工学は6月20日、「自然な会話を実現する家庭内ロボット」を共同開発することに合意したと発表した。
ユカイ工学はコミュニケーションロボット「BOCCO」などを開発・販売するベンチャー企業。同合意のもと両社は、ATRが有するパラ言語(言語には現れないが発話に伴って伝わる情報)の処理をはじめとする音環境知能技術をBOCCOに応用することで、家族間のコミュニケーションをより充実させると共に、コミュニケーションロボット向けの基盤技術をモジュール製品として世の中に広く提供することを目指す。なお、ユカイ工学は同開発にあたり「けいはんな学研都市ATR ベンチャーNVCC 投資事業有限責任組合」から1億円の出資を受けている。
両社は「ATR とユカイ工学の技術により『人の状況や気持ちを理解して対話できるコミュニケーションロボット』が家庭に普及することで、家族間のコミュニケーションを深めます。また、ロボットとのより自然な会話によるヒューマンインタフェースを可能とし、さまざまなサービスを提供することを可能にします」とコメントしている。