電通は4月19日、デジタル領域における成長戦略を加速させるため、7月1日付でデジタルマーケティング専門の新会社として電通デジタルを設立することを発表した。

近年、デジタルテクノロジーの進化が消費者の行動を著しく変化させており、企業はこれまで個別に対応していたマーケティングプロセスの各段階を結び付け、効果と効率を最大化する取り組みに注力している。

また、広告支出においてはインターネットメディアがテレビに次ぐ広告メディアへと成長しているほか、ITコンサルやビッグデータ分析、Eコマース支援など広告市場には含まれないデジタルマーケティング関連市場が拡大しているという。

そのような状況を踏まえ、電通では新会社を設立し、グループ各社と連携しつつ既存の広告市場に加え、拡大傾向のデジタルマーケティング市場における需要の取り込むを加速させる。

具体的には、デジタルマーケティングに関する各種コンサルティングや開発・実装、運用・実行支援の機能を有し、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援、見込み客の発見と顧客獲得からCRMまでのカスタマージャーニーにおける統合ソリューションの提供に加え、それらを支えるプラットフォームの構築支援を行う。

加えて、電通本社内組織であるデジタルマーケティングセンターのほか、電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通といったグループ会社も新会社に合流する。なお、新会社の資本金は4億4000万円、従業員数は600人を予定している。