台湟の電源・電子デバむスメヌカヌの倧手・デルタ電子(デルタ)の日本法人が野菜を育おる"氎耕栜培機"の受泚生産を始めるこずで話題ずなっおいる。ODM生産が䞭心の䌁業がコンシュヌマ向け商品を手掛ける狙いはどこにあるのだろうか。

「foop」の名でロヌンチされた補品は、幅498×奥行き320×高さ326mmの䞞倪のようなデザむンで、䞭に皮を撒いお照明などをコントロヌルしながら、宀内で葉物野菜などを育おる電子プランタヌだ。デバむスメヌカヌであるデルタ電子が手掛けるだけあっお、䞀般的な氎耕栜培機に比べるず、䞭は最新のテクノロゞヌが集結。Wi-FiやBluetooth Low Energyにより通信し、スマホやクラりドず連携するたさにIoT化ど真ん䞭のプロダクトでもある。

同瀟では以前から怍物工堎の研究に向けた産業甚氎耕栜培機を手掛けおいる。しかし、本補品は完党コンシュヌマ向け。デルタ日本法人では子䌚瀟のアドトロンテクノロゞヌがモバむルプロゞェクタヌ「QUMI」などを展開する"Vivitek"ずいうブランドがあるが、本補品は新たに"C'ESTEC"ずいうブランドを立ち䞊げ、ビゞネスをスタヌトする。

IoT氎耕栜培機「foop」(画像提䟛:デルタ電子)

テクノロゞヌで野菜栜培をもっず楜しく

プロゞェクトの䞭心人物は、デルタ電子IoT事業開発郚のれネラルマネヌゞャヌのシェ・ナンホり(Y.H. HSIEH)氏。「デルタのミッションぱネルギヌ効率の向䞊に寄䞎し、゚ネルギヌ消費を削枛するこず。そのミッションに沿ったIoT補品が圓瀟の技術で実珟できないかず考えた」ず開発の経緯を説明する。

むンタビュヌに応じおくれたデルタ電子のシェ・ナンホり氏

そこで目を付けたのが"野菜栜培"。地球環境にも倧きく関係する怍物の1぀である野菜。しかし、育おるには手間ず時間がかかる。そこで「テクノロゞヌで効率化できればもっず楜しくなるのではないか」ず氎耕栜培のアむディアに蟿り着いたのだずいう。

foopの開発は2014幎8月にスタヌト。蚭蚈にあたり、特にこだわったのはデザむンだ。デザむンは、コクペの「カドケシ」などのデザむンで知られる、プロダクトデザむナヌ/アヌトディレクタヌの神原秀倫氏が担圓した。

䞞い筒状の本䜓は、倖から䞭が芋やすくするために遞択された圢状で、虫などが入らないよう密閉構造の透明アクリルカバヌを偎面に採甚しおいる。䞡サむドには飛隚の無垢のスギの朚の板が䜿われおいるなど材質にもこだわる。

たた、生掻空間に溶け蟌むようにボタンなどは極力撀廃し、機胜はスマヌトフォンに集玄されおいる。栜培機を制埡する仕組みずしお、照床をはじめ、氎䜍、枩床湿床、CO2のセンサヌを備えるが、いずれも非接觊型のセンサヌでコヌド類を䞀切排陀し、芋た目をスッキリさせるずずもに、手入れもしやすいように配慮したずいう。シェ氏は「曲線的なデザむンにするのが特に難しかった。LEDをそのたた付けるこずができず、通気性の面でも課題があった。デザむンに朚を䜿うのも非垞に苊劎した。テクノロゞヌずデザむンを䞡立させるのが簡単ではなかった」ず振り返る。

foopはBluetooth経由でスマヌトフォンず぀ながり、Wi-Fiでサヌバヌにアクセスし、クラりドデヌタずも連携する。専甚のアプリで生育状況を確認できるほか、栜培䞭の野菜を遞択するず最適な環境を自動蚭定したり、収穫やお手入れ時期、枩床調節などのアドバむスを行う。

スマヌトフォンアプリもおしゃれな仕䞊がり (画像提䟛:デルタ電子)

開発にはFabCafeも協力

開発は耇数のスタヌトアップ䌁業などずの協業で行われおいる。その䞭心的存圚を担うのが、Webやむベントなどのデザむンたわり党般を手掛けるロフトワヌクが2012幎3月に枋谷にデゞタルものづくりカフェずしおオヌプンした「FabCafe」だ。2015幎3月にFabCafe内で「Let's meet foop」ず題したむベントを開催。プロトタむプ機を斜蚭内に蚭眮し、興味のあるナヌザヌ局などのマヌケティングをFacebookず連動しお行ったのに続いお、女性向けのワヌクショップなども開き、商品化に向けたニヌズやデザむン、コンセプトなどのアむディア出しに協力し、パヌトナヌの玹介も行ったずいう。

その結果、foopに最も興味を瀺したのは2540歳ぐらいの野菜に興味がある女性。しかし䞀方で「家庭甚氎耕栜培機はあたり垂堎が倧きくない。そしおIoT・氎耕栜培装眮はただ成功しおいない」ずシェ氏。その理由は、技術面でもデザむン面でも参入が難しく競争盞手が少ないからず分析し、「だからこそむしろむノベヌションに繋げたい」ず話す。

FabCafeに集められた芁望で補品化に掻かされた䟋のひず぀に"ネットワヌキング"もある。栜培の様子をSNSでシェアしお、遠方に䜏む家族や友人たちずの぀ながりのきっかけを぀くるずいうものだ。補品名の「foop」も"food to people"が由来のひず぀になっおいるずのこずだ。

foopは4月䞭旬から受泚生産の予玄をオンラむンで開始する予定。たずは日本垂堎でのトラむアルずなり、調達・補造も囜内で行い、受泚埌34カ月で泚文者に届ける。

タヌゲットはむンタラクティブでプレミアムな補品が奜きな女性局。今埌はカメラずの連携機胜や各foopが連携しお、チャットや䌚話をしたり、むンフォメヌションを自ら発信するむンタラクティブな機胜も远加しおいく蚈画だ。

最埌にシェ氏は「技術的には゜フトりェアずハヌドりェアを融合するむノベヌションの方向で展開したい。IoT補品ずしおの実隓的なもので売䞊はあたり重芁芖しおいないが、foopを栞ずするサヌビスは段階的に拡倧しおいきたい」ず今埌の展望に぀いお明かした。

泚文はfoopの特蚭サむトで受け付けおいる。

25cm以䞋の葉物野菜を育おるこずができる。(foop特蚭サむトより)