AMDは2月24日、組込み向けの「第3世代AMD Embedded GシリーズSoC」と「Embedded GシリーズLX SoC」を発表した。

「第3世代AMD Embedded GシリーズSoC」は、「Excavator」x86 CPUコアと第3世代GCN(Graphics Core Next)グラフィックスが含まれ、OpenGL ES、OpenCL、DirectX 12、EGLに対応している。また、昨年秋に発表された「AMD Embedded RシリーズSoC」と端子互換となっており、設計の柔軟性が確保されている。同製品についてAMDは、これまでのEmbedded Gシリーズに比べ、計算機能とグラフィックスの能力が大幅に向上しているため、シンクライアント、IPセットトップボックス、テレビ、カジノのゲーム台、産業機器制御やと自動機器、デジタルサイネージ、通信ネットワークなどに最適だとしている。なお、同シリーズには「Prairie Falcon」と「Brown Falcon」という2つの開発コードネーム名が存在している。

「Brown Falcon」

一方の「Embedded GシリーズLX SoC」は、低価格帯のx86 SoCで、「Jaguar」CPUコアを装備し、エラー訂正コード(ECC)メモリーとGCN、さらにDirectX 11.2、OpenGL 4.3、OpenCLTM 1.2に対応。AMDは小売のPOS端末、デジタルサイネージ、業務用ゲーム機、産業機器制御など、さまざまなアプリケーションに適しているとしている。

「第3世代AMD Embedded GシリーズSoC」は同日より提供開始となり、2016年の第1四半期と第2四半期に製品が追加される予定。また、最初の「AMD Embedded GシリーズLX」製品は3月に発売される予定となっている。