三菱電機は12月22日、移動通信システム基地局の電力増幅器に使用される高周波デバイスの新製品として「3.5GHz帯第4世代移動通信システム基地局用GaN HEMT」4品種(マクロセル基地局用・スモールセル基地局用各2品種)のサンプル提供を2016年2月1日から順次開始すると発表した。
同製品は、トランジスタ構造の最適化により、3.5GHz帯マクロセル基地局用としての出力180Wを実現。180W品をはじめ、90W・7W・5W品の計4品種を新たにラインアップし、移動体通信システム基地局の多様なニーズに対応可能となった。また、マクロセル基地局用は74%(90W品)、スモールセル基地局用は67%という高いドレイン効率(パッケージ端での数値)を達成した。さらに、フランジ(ネジなどで固定するためにパッケージから鍔状に張り出た部分)レスパッケージの採用により取付け面積を削減し、電力増強機の小型化に貢献する。
サンプル価格(税抜き)はマクロセル基地局用の出力180W品が3万円(2月1日提供開始)、90W品が1万5000円(3月1日提供開始)、スモールセル用の7W品(3月1日提供開始)と5W品(2月1日提供開始)が3000円となっている。