次に見学したのは、PS4という建物にあるAcoustics LabとThermal Labだ。

Acoustics LabとThermal LabがあるPS4と呼ばれる建物

Acoustics Labでは、サーバの音や振動の研究しており、サーバ設計時にしきい値を定め、その値を越えないようにしている。Labでは、80MHzまでの音を反射させることなく測定できるという。また、音や振動は故障の予知にも利用できるということだ。

Acoustics Lab

振動を測定する装置

また同Labには、国際基準に従って設計されてたSound Power Levelという値を算出するための部屋もある。Sound Power Levelは、マイク20本で各方向の音を集計して算出する。この値は他社製品との比較が可能で、マーケティング資料として利用するほか、顧客の設置環境に適合してるかを判断する基準にもなるという。

Sound Power Levelという値を算出するための部屋

Thermal Labでは、水冷による冷却システムの研究、開発も行っている。水冷は、空冷に比べ空調ユニットを小さくできるほか、熱交換ユニットを建物の外に設置できるというメリットがあるという。

写真は漏電しない液体を利用したサーバの冷却。ポンプなしで利用でき、より高密度化が可能だという、ただ、利用する液体が高価だというデメリットもあるという