NVIDIAは9月18日、同社が同日開催したプライベートカンファレンス「GTC Japan 2015」において、IoTにフォーカスしたリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を推し進めるPreferred Networks(PFN)と、産業用アプリケーションに向けたディープラーニング(深層学習)技術の開発および発展において、技術提携を結んだと発表した。

PFNは、東京大学発のベンチャー企業Preferred Infrastructure(PFI)から2014年10月にスピンオフした企業で、産業用ロボット、自動運転、創薬の分野を中心に、先端のディープラーニングを中心とした分散型機械学習の技術の開発などを行っている。一方のNVIDIAは、GPU製品のみならず、CUDAや最適化ライブラリであるcuDNNなどのソフトウェアの拡充も進めており、今回の提携もそうした取り組みの一環となる。

具体的には、NVIDIAとして、PFNが提供するディープラーニング・フレームワーク「Chainer」を、エコシステムの中に取り込むことで、ディープラーニングの研究・開発の容易化をさらに進めていきたいとする。また、PFNとしても、そうした取り組みのフィードバックを受けることでChainerの性能向上につなげたいとしている。

なお、PFNの代表取締役社長である西川徹氏は、今回の提携に際し、「深層学習の発展に向けてさらに技術開発を強化・加速していきたい」とコメントしている。

提携に際して握手を交わすPFN 代表取締役社長の西川徹氏(左)とNVIDIA JAPAN 日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏(右)

NVIDIAのディープラーニングプラットフォーム。緑の部分が自社で提供している部分。灰色の部分が自社で提供していない部分。PFNが提供するChainerは、このDLフレームワークの部分に該当する

Chainerの概要