2015年7月12日にドイツのフランクフルトにおいて、スーパーコンピューティングに関する国際会議「ISC(International Supercomputing Conference)2015」が開幕した。11月に米国で開催されるSCと並んで、Top500の結果が発表されるスパコン関係での2大学会イベントである。昨年まではライプチヒで開催されていたが、今年から会場をフランクフルトに移しての開催である。

実は、ISCは毎年6月に開催されていたのであるが、6月にはフランクフルトでの会場が取れず、今年は異例の7月開催ということでTop500やGreen500リストの更新も1カ月遅れになってしまっている。なお、来年からはISCは6月に戻ることになっている。

会場のMesse Frankfurtは膨大な規模の展示場で、ISC 2015はConference棟と展示を行うHALL 3を使用するが、展示などに使用されるHALLは全部で9棟も存在する。

展示の準備のための搬入が続くHALL 3ビルディング

主催者からの事前の発表では、参加者は2600名、企業、大学、研究機関などの展示は160団体となっている。ヨーロッパでは最大のスパコン関係の学会+展示でありヨーロッパの団体の出展は多いが、予算に制約がある場合は、米国やアジアの団体は米国でのSCを選ぶということになり、日本の大学や研究機関のISCへの参加は少なくなっている。

7月12日は日曜日で、11のチュートリアルが行われる。そして7月13日からが本会議で、Top500の発表で幕を開ける。永らくISCを主催してきた故Hans Meuer教授はTop500の創設者の1人であり、ISCでのTop500の位置づけは高いものがある。

ドイツ式合理性か、チュートリアル、コンファレンス会場の案内やエントランスの装飾は簡素である

今後も引き続き、ISC 2015の様子をレポートしていく予定である。