Xilinxは7月1日(米国時間)、TSMCの16nm FF+(FinFET plus)プロセスを採用したAll Programmable マルチプロセッサSoC(MPSoC)「Zynq UltraScale+ MPSoC」をテープアウトしたと発表した。

同製品は、先進運転支援システム(ADAS)や自律走行車といった車載向けビジョンシステムや、Industrial IoT(IIoT)、5Gワイヤレスシステムなどに狙いを定めて開発されたもので、クアッドコア64 ビットARM Cortex-A53アプリケーションプロセッシングユニット、デュアルコア32ビット ARM Cortex-R5リアルタイムプロセッシングユニットおよび ARM Mali-400グラフィックスプロセッシングユニットを含む 7つのユーザープログラマブルプロセッサを搭載しているほか、内蔵ペリフェラルホスト機能、セキュリティ/機能安全、およびパワーマネージメント機能も内蔵しており、1チップでシステムの構築を可能とする。

また、同社の開発環境「SDSoC」と組み合わせることで、ソフトウェア側に立った開発をしながら、ハードウェアをシステムに最適化することを可能としている。

なお、同社では、同製品を用いることで、柔軟性の高いスタンダードベースのプラットフォームの開発を可能にするとしており、同プラットフォームを活用することで、単位ワット当たりのシステム性能を5倍にすることができるようになると説明している。