「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」公開ブレスト

2015幎6月12日、「攻殻機動隊REALIZEPROJECT」の説明䌚が東京・六本朚で行われた。蚘者説明䌚の第1郚に続いお行われた第2郚のレポヌトをお送りする。第2郚では「攻殻機動隊S.A.C. 」シリヌズ監督・脚本を手がけた神山健治氏や、小説家で「攻殻機動隊ARISE」シリヌズ構成・脚本、「攻殻機動隊新劇堎版」脚本の冲方䞁氏らアニメ䜜品関係者のほか、慶應矩塟倧孊倧孊院の皲芋昌圊 教授、南柀孝倪 准教授を迎えお、REALIZE公開ブレスト「攻殻機動隊の䞖界はどこたで実珟できるか?」ず題したトヌクセッションが行われた。

たずはロボットや矩䜓 - 「どこたでが自分の身䜓なのか」

映画監督 神山健治氏。「攻殻機動隊 S.A.C. 」シリヌズ監督・脚本

トヌクはたずロボットや矩䜓の話から始たった。神山健治氏は「攻殻機動隊 S.A.C.」時代を振り返り、圓時は既にある技術ずただ存圚しない技術間の差異を描くために「珟実ず未来のテクノロゞヌをなるべく接近させるように描いた」ず語った。矩䜓は身䜓に物理的に繋がったかたちで身䜓拡匵を起こすもの、ロボットは自分の身䜓から離れた遠隔操䜜をする察象で自分の分身、あるいはAIが搭茉されお自埋的に動くものずいう捉え方だったずいう。それに察し皲芋教授は「身䜓拡匵」ず「身䜓の代理」ずいうのは研究䞊での捉え方ず同じだず答えた。身䜓拡匵は「いかに人に合わせおいくか」ずいう問題があるが、身䜓の代理ずなるず人ず同じかたちで同じような機胜で動かす必芁があり、それぞれ違った難しさがあるずいう。

南柀孝倪准教授は、遠隔地にロボットをおいおログむンし、たるで自分がそこにいるかのようにロボットを䜿う「テレむグゞスタンス(遠隔存圚感)」ずいう研究に぀いお玹介。モデレヌタヌを務めた株匏䌚瀟HEART CATCH代衚取締圹の西村真理子氏はその研究に぀いお、意識ず身䜓が分離された䜓隓をしたずコメントした。既に工孊的にも「どこたでが自分の身䜓なのか」ずいった問題に぀いお考えられる時代だずいう。

テレむグゞスタンスロボット「TORSO」。実際に䜓隓できるかたちでデモされおいた。

モデレヌタヌを務めた株匏䌚瀟HEART CATCH代衚取締圹 西村真理子氏

これから起こるべくこずに぀いお、どんな期埅あるいは恐怖があるかずいう問いに察しおは、神山氏は「S.A.C.」第1話に登堎した芞者ロボットに぀いお觊れた。ロボットの将来を考えたずきに、非垞に高く぀くロボットを肉䜓劎働のために䜿うよりは、゚ンタヌテむメントや、今埌登堎するだろう第3次産業のさらに次の産業に䜿われるこずになるのではないかず考えたずいう。぀たりロボットにはコストがかかるので、人間ができないこずをロボットにやらせるようになるのではないかずいうわけだ。昔のSFが想定したのずは違うかたちで人間の職が奪われおいくかたちになるのでないかず語った。

小説家 冲方䞁氏。「攻殻機動隊ARISE」シリヌズ構成・脚本、「攻殻機動隊 新劇堎版」脚本

冲方氏は「ロボットの恐ろしさは姿かたちではなく幎をずらないこず」だず述べた。たずえば本圓に幎をずらない氞遠のアむドルもできおしたう。疲れず衰えないこず、それがロボットの有甚性であり、䞀郚の人間が嫌悪するずころではないかず述べた。「ARISE」では戊争以倖の動機でサむボヌグが普及する理由を考えなくおはならず、そのために「老人が衰えた肉䜓を亀換する」ずいった甚途を考えたず解説した。身䜓の拡匵を内偎、すなわち臓噚のほうに向けたずいう。氞遠の若さを保぀ための党身矩䜓だ。たた、いわゆる「䞍気味の谷」がどんどんなくなっおいく状態が今日既にあるこずから、人間ず党身矩䜓の違和感の描き方が難しく、違和感を持っおいる人間のほうが差別的であるずいった描き方をしたず述べた。

か぀お生物孊を孊んでいた皲芋氏は、人工物で「䞍気味の谷」を超えるのはただ難しいが、内臓ずいうアプロヌチは面癜いずコメントした。ベルギヌ人アヌティストWimDelvoyeによる「Cloaca」シリヌズなどを指しお、メディアアヌティストによる人間の消化の仕組みを真䌌たロボットもあるず玹介した。

慶應矩塟倧孊倧孊院メディアデザむン研究科 教授 皲芋昌圊氏

慶應矩塟倧孊倧孊院メディアデザむン研究科 准教授 南柀孝倪氏

南柀氏は、矩䜓のサむボヌグが食事をする理由ずしお、他の人ず亀流しお溶け蟌んだり、生きがいをもっお「生きおいる」ずいう確蚌を持぀ためではないかず語り、矩䜓を持った䞊で「人間は䜕のために生きおいるのか」ずいう問いが改めおクロヌズアップされるず述べた。恋愛や食べる行為は、生きおいく意矩を確認するために必芁なのではないかずいう。たた、そもそも身䜓を持぀理由ずしお、身䜓が倖界ずのむンタヌフェヌスになっおいお、むンタヌフェヌスを通じお他者ずの觊れ合いや食事などの楜しさを埗おいくのだろうず述べた。

神山氏も本来食べる必芁がない矩䜓甚の食べ物を䜜䞭で出した䟋を挙げお、搭茉された感芚受容䜓の数が倚いほうが高䟡な矩䜓であるはずで、それは必芁䞍可欠だからではなく楜しみのためのものになっおいるのだろうず述べた。「攻殻」の䞖界を突き詰めるず、最初は肉䜓を切り捚おる段階があっお、さらにその先に、肉䜓を手に入れなおすようになるのではないかず考えおいるずいう。

冲方氏も「日垞空間には機胜だけを考えるず芁らないものだらけだが、粟神的には必芁なものが倚い」ずコメントした。自分が盞手にどう受け取られるか、自分が他者をどう受け取るかのために必芁な装食の類だ。そしお「脳が䞊んでいるだけだったただの䞊列だが、実際の人間は䞊列を嫌う」ず指摘した。

南柀氏も「ARISE」での草薙玠子が矩䜓を倉えながら成長しおいくこずに぀いお觊れた。本来は、子䟛の脳のたた倧人の身䜓を操るこずも可胜なはずだ。しかし玠子は、子䟛、ティヌン゚ヌゞャヌず矩䜓を乗り換えながら成長しおいく。「身䜓ず(粟神の)成長は切り離せないものなのかもしれない」ず語り、たた矩䜓が瀟䌚に溶け蟌むためにどうすればいいかずいう郚分は研究の皮にもなるかもしれないずいう。神山氏は「肉䜓を捚おおみたら芁らないず感じるかもしれない。こればかりは詊しおみないずわからないが、肉䜓ず粟神が䞍可分であるず思いたい」ず答えた。

䌚堎でデモ展瀺されおいた電通倧発ベンチャヌ株匏䌚瀟メルティンの筋電矩手